キレてますよ 前編 | キバらないブログ

キバらないブログ

思いつきでやってこ。

今から数年前・・・バーテンやっちゃりました。


その時の出来事をひとつ。


1ヶ月に1度来るか来ないかの年のころは40代前半位のサラリーマンのKさんの話。


うちの店は常連限定バーのようになっていて、お忍びの社長やクラブのママ、一流企業系、弁護士とか結構異色のバーでした。しかもそこのオーナー兼バーテンはボクで、Tシャツジーパン、作れるカクテルも10種程度のマヌケなスタイル。なんであの人達は来ていたのか・・・!?


12席しかないカウンターはお客さん同士が会話するのにはもってこいの感じ。しかもU字型。強制的になんとなくお客さん同士が会話する感じになります。大体の会話は、世間話からお互いの探り合いが始まり、上層部の人達なのでだいたい関連企業や知り合いがいたりして名刺交換もありみたいなパターン。そんな環境がKさんは気に入ったようで月1程度はこの辺り最大の繁華街に足を伸ばしてくれていました。


優しい感じで、うまく話しをまとめて和らげるタイプのKさんが、異色のバー社会勉強にと若手社員を2人連れてきたことがありました。

今風のスーツを着て頭をツンツン立てた男の社員。歳はボクと同じくらいで20代半ば~後半くらい。まずはビールと言うことで3つお出ししました。その時、ケータイでメールをしてた兄ちゃん何も言わず店の外へ電話をかけに出て行きました。Kさんは乾杯するわけにもいかず、飲まずに10分は待っていたでしょうか。兄ちゃんは戻ってきましたが、一気にビールをあおり、もう一人の兄ちゃんに話しかけ2人でまた出て行きました。Kさんは苦笑いで「先にやってるか・・」と言いながらビールを飲もうとしました。ちょっと可哀相だったので泡が無くなったビールを取り換えてやり、ボクも飲みます!と2人で乾杯しました。・・・と、ここまではちょっと切ないたそがれバーテン日記ですが、この後が大騒ぎ!


さらに15分後くらいたって戻ってきたクソガキ(←この時の心の中の呼び名)は、ここからは会社のグチ。上司のKさんはなだめる様に「そうだな、そうだな。」と聞いてあげていました。そして・・・酔っ払ってきたクソガキ1名、「マスター、飲みやすいカクテル作って!」と。スプモーニを出しました。ガキャぁ一口飲んで「違うな~、コレ」と。カシス系でさらに一杯・・・。「コレも違うな~。」3杯、4杯目、「マスター、こんなんでバーテン語っちゃダメでしょ。ビールちょうだい!」・・・客商売の辛いところッスが、ココはKさんの立場を考えガマン、ガマン。ボクはもともと童顔で必ず歳より若く見られる体質で、高校生の時も先輩の呼び出し率全校生徒トップ!女顔系、弱く見える顔系なのです(>へ<)完全にコイツらナメてるな~と思いつつも笑顔で「すみません、それじゃ作り直しますね」などと対応していましたが、残りのもう1人までが同じ注文を!しかも「コレじゃないね、マスター。作り直して!」と!!!


キレましたっ!Kさんがっ!!!



                    長くなりすぎた・・・「つづく」