広告関連の本を2冊読みました。
左は広告酷評の編集長だった天野氏が、現在、TVやCMなどでも活躍中のトップクリエイター(佐藤可士和 さん、箭内道彦 さんなど)との対談を本にしたもの。右は博報堂からGoogleと言う経歴をもつ著者さんがインターネットやソーシャルメディアのことを理論的に書いている本です。
高広伯彦
この本の著者と登場人物の多くは、どちらも「博報堂」に在籍していた人たち。
ところが、クリエイター(左)とコンサルタント(右)と言った担当する仕事の違いから、広告にたいしての視点や考え方は大きく違うように感じました。
具体的には、トップクリエイターが広告を語る場合、プランナーとしてのセンスと言った部分が強くでますが、コンサルタントの場合は、全体の戦略からプラットフォームの構築までを考えていきます。
つまり、同じ広告のことを語るでも、両者の本は「感性と理論」こんな図式になっていると思います。2冊を読み進めていくと「もし、この人たちが同じプロジェクトで仕事をしたら、まじわらないだろうな~」と、いぜん、読んだコピーライターの岩崎俊一 さんの本の一節を思い出しました。
「クリエティブを理論でまとめるには限界がある」
岩崎さんは、こんなニュアンスのことを書かれていました。
この意味は、コンサルタントは問題解決を理論付けしていきますが、クリエイターは感性から人の心の針をふる仕事。つまり、理論だけでは解決できない部分を指しているのだと思います。
クリエイティブをもっと知りたい人は左の本を、ウェブにおけるプラットフォーム、戦略論については右の本を読んでみてはいかがでしょう。
次世代コミュニケーションをアマゾンで検索してみると、読んだ人のレビュー はあまり好ましくないですが、主観的には、Googleやマッキンゼーと言ったコンサルタントさんの話は専門用語が多くなるためか、上から話す話し方や書き方の人が多い気がします。ですが、本の内容は良いと思います。