ホームページの考え方 | 森二朗|クリエイティブ入門

森二朗|クリエイティブ入門

ウェブ、グラフィック、建築設計を含めたクリエイティブ全般について正しい知識・情報の見聞録ブログです。虚弱なブログですが書いていることは的を得ています。「おぼえておいてください!」

さて、皆さまは仕事で使用しているホームページの「目的は?」と聞かれたら何てお答えになるでしょうか。さらに「その目的は現在、何パーセント達成できていますか?」と質問された場合はどうでしょうか。


これを質問されて、CTR(クリック率)からCVR(コンバージョンレート)までハッキリと答えられる人はウェブに精通する人であって、大半の人は、厳格な数字までは意識していないかと思います。


この数字をおっかる必要があるかと言えば、企業の規模やネットにおける戦略の重要度合いにより差はありますが、必要以上に意識をしなくても問題はありません。


但し、自分のホームページが生きているのか?生きていないのか?だけは感覚的に知っておきたいことです。例えば、1年以上ホームページを公開しているのにも関わらず、問い合わせ件数は5件以下しかなかった。これではホームページが生きているとは言えません。


●生きているホームページと生きていないホームページ

アクセス解析 凡例


上の図は2つの実在するサイトの1日単位のアクセス解析値(UU)です。

Aサイトは安定した訪問数がありますが、Bサイトは1日平均0.5人しかサイトに訪れていません。

これだけでもBのホームページが機能していないことはわかります。


ホームページが機能しない理由

両者の違いにはサプライヤー(供給側)による「意識」と「方針」の違いがあります。


意識の違い

例えば、Bの人はインターネットの公開が「ホームページの完成」と考える人。たいするAの人はインターネットの公開が「はじまり」と考える人です。


もっと、わかりやすく書くとBの人はホームページを家具や洋服を購入する買物感覚でホームページを作る人。Aの人はホームページを投資と考え、ユーザーのベネフィットを考える人。


買物感覚の人は価格を重視することで買物上手と言うイメージを持たれますが、買物感覚とホームページのベネフィットにつながりはありません。ですので、買物上手とホームページは筋が違う話なのです。


方針の違い

ホームページは使用する人の方針で「大きな集客を期待したい人」や「ウェブは電話帳代わりになっていればいい人」まで用途はさまざまです。どちらにしても、インターネットに公開している限りは、電話帳代わりには最低限なっていてほしいものです。


私はプランナーとして公開後の展開を必ずクライアント様にお聞きします。そこから、数ヶ月後にそのホームページがどうなっているかを予測することができます。


数カ月後、残念ながら、生きていないホームページを持つサプライヤーさんは「ホームページってこんなもの」となってしまいます。なぜなら、成功経験のないことはネガティブな思考に拍車をかける原動力になってしまうからです。


この意識と方針を変えるためには思考にフリシキビリティー(柔軟性)をもつことです。


まとめると


・ホームページを財布感覚ではなく中長期の投資と考える

・流行だけをおっかけない

・未経験のものを自分の定規だけで計らない


ホームページを含めるウェブ全体は信じられないスピードを進化をしています。ですが、ここで起きる流行だけに惑わされず、中長期の方針を固めていくのがホームページのあり方ではないでしょうか。



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