広告を作る時間と見合うリターン | 森二朗|クリエイティブ入門

森二朗|クリエイティブ入門

ウェブ、グラフィック、建築設計を含めたクリエイティブ全般について正しい知識・情報の見聞録ブログです。虚弱なブログですが書いていることは的を得ています。「おぼえておいてください!」

チラシ広告を作り、見合うリターンを望む場合には考えなくてはいけないことがあります。


それは

早く作って早く配布する!

です。

例えば、広告費に3万円の予算をかけて、かけた広告費の3倍の9万円を粗利益として見込んだ場合

1. 良いものを作りたいから、この広告作成期間を2カ月(約30時間)かけて作った

2. スピードを優先して、この広告を1週間(約2時間)かけて作った


あなたなら、どちらを選ぶでしょうか?


1. は見込んだ粗利益は9万円なのに

30時間×サラリーマンの平均時給2200円=66,000円も人件費を使っています。

さらに広告予算の3万円を足し算すると96,000円です。


予定通りに粗利益がでた場合でも、-6000円の赤字になってしまうのです。


2. は見込んだ粗利益が9万円なので

2時間×サラリーマンの平均時給2200円=4,000円しか自分の人件費を使っていません。

広告費の3万円を足し算すると34,400円です。


予定通りに粗利益でた場合なら、+31,600円の黒字です。

つまり、答えは2です。

具体的には「投資対費用効果に見合ったリターンのできる方法で、見込んだ粗利益から逆算した時間内で作る」です。


ここで、知っていただきたいのは、チラシとは、手にとるほとんどの人が簡単にゴミ箱に捨ててしまうものです。だから、芸術作品のようなアートではありません。もちろん、良いデザインを作ることことは前提となりますが、時間を考えずに作っていくものではありません。


大手企業の広告も同じことで、人数も、時間も大きく割かれています分、見込んだ粗利益が大きいので、逆算すると、この時間比率になるのですね。つまり、チラシを作って見合ったリターンを計画した場合「良いものを早く作り、早く配布する」が正解となるのです。



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