studygift騒動について思うこと | ソーシャルコミュニケーションの達人(旧ブログ)

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みなさんは親に大学の学費を出してもらったでしょうか。それとも自分で?

先日、studygift というサービスが始まりました。

これは諸事情で学費が払えなくなってしまった学生をみんなで少しずつお金を出し合って支援するという試みです。

育英奨学金がほぼ学資ローンと化している中、とても有意義な取り組みだと思うのですが、今回支援対象となった学生さんにいろいろな非難が集まって、一昨日くらいからネット上でちょっとした「祭」状態になってしまいました。

で、その現象についてぐるぐると考えたことを書いてみようと思います。

私も父親が早くに他界し、しかも母親にまったく経済力がなかったので、奨学金やバイトで大学・大学院を卒業しました。

そんな私からすると、確かに今回の支援対象となった学生さんについて「ん??」と思ってしまいました。

運営側も落ち度として認めていますが、サイトで公表された「彼女が支援を求める理由」はあまりに不十分。

バイトをせざるをえないので成績が下がる→奨学金を止められる→バイトを増やす→さらに成績が下がる→もう大学を辞めるしかない

ということしかわからないのです。どうしても。

私は自分の大学生活が奨学金なしに続かないと分かっていたので、「成績維持=大学生活維持」と思い、文字通り寝る間も惜しんで勉強しました。

もちろん、バイトだってたくさんしました。しかも、ただやみ雲にバイトするのではなく、生活に必要なお金、学費は決まっていますから、それを稼ぎ出すためにどこでどれくらい稼ぐか、それには時給はいくらである必要があるか、などなど、綿密に計画を立てて取り組みました。

繰り返しますが、そのようなバイト生活は「成績維持」と両立しなければ意味がないので、計画には勉強時間も当然含まれています。

そこまでやってでも、私はどうしても勉強がしたかった。だから、今回の支援対象の学生さんについては「当時の私ほど本気で大学で勉強したいとは思わなかったんだろう」と感じました。

でも……。

ちょっと待って、と思ったのです。

もちろん、私の「本気」なくしては大学も大学院も出ることはできなかったとは思いますが、私はもともと目標に向かって計画を立て、それを粛々とこなしていくのが得意なタイプ。

同じことができなかったからといって、彼女を「本気でない」と決めつけていいのか、と。

歳を重ねるほどに実感するのが、人には向き不向きがあるということ。他の人には何でもないことが、私にはとても難儀だったりすることはたくさんありますし、またその逆もたまにはあります。

そう考えれば、彼女なりに「本気」ではあったけれども、打開する方策が分からぬまま、どんどん事態が悪化してしまった、ということも十分考えられます。

これは一つの「仮説」に過ぎないので、やっぱり依然として支援する気持ちにはなれませんが。

と、まぁ、つらつらと書き連ねてしまいましたが、現時点ではっきりといえることは、お金を支援してもらうのに最低限必要な情報とは何かを十分に検証しなかった運営サイドにやっぱり問題があったでしょ、に尽きると思います。

そして、運営サイドもそれを認めているわけだし、別に取り返しのつかない失敗でもないので、引き続き、前向きに改善していってほしいな、というのが今の私の感想です。

だから彼女を叩く人も、叩いている人を叩いている人も、なんか違うぞ、と思います。運営サイドに猛省を促しつつ、激励するのが今回の騒動については美しい態度なのではないかと。

え?相変わらずいい人ぶりっこですか、私??(^_^;)

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