サイト作りには状況理解が不可欠 | ソーシャルコミュニケーションの達人(旧ブログ)

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☆2013年10月よりオリジナルドメインの新ブログに移行しました

未曽有の事態がいまだに進行中です。

本当にこれからどうなってしまうのか、不安は尽きませんが、とにかく、これからますます未経験の事態に遭遇することが増えていくことは間違いないでしょう。ストレスからついイライラしてしまうと思いますが、やさしい気持ちを忘れずにいたいものです。

さて、今回は状況を読む大切さについて考えてみたいと思います。

私は基本的にマスコミが嫌いです。テレビは視聴率のためならやらせも平気でやるし、新聞社などは「自分たちが政局を作る」という傲慢さを隠そうともしません。

そんな中でも見ていられなものの一つが、災害や事件や事故に巻き込まれた被害者を執拗に追い回し、カメラやマイクを向ける姿でした。

ところが今回の震災では、従来とは少し違う反応が起こりました。避難所の様子を伝える映像によって、たくさんの人が身内や知り合いの安否を知ることができたため、もっと被災者をテレビに映してほしいという声が上がったのです。

さっそく、被災者の声を拾う番組がNHKで始まりました。その中には今までのようなお涙頂戴的なものも確かにあります。

でも、被災者が積極的に「無事を伝えたい」とカメラの前に立っている姿には大きな意義を感じました。そして、「もし自分だったら」と考えても、やはり積極的にカメラの前に立つだろうと思いました。

今回は災害といってもその規模や範囲があまりに大きすぎたため、被災者とニュースを見る一般の人々という線引きが明確にできませんでした。それこそ、日本中の多くの人々が災害の「当事者」になってしまったのです。

そういう状況下では、同じ「被災者をカメラの前に立たせる」という行為でも、従来のように「被災者」と「それ以外」を明確に線引きできたときとはまったく異なった意味を発信することになりました。

Webサイトの制作にあたっても、ターゲットユーザーがどういった状況でサイトを閲覧するのかを十分考慮に入れて設計する必要があります。

同じ手法を用いても、状況によってユーザビリティに大きな違いが出たり、意図しない情報を発信することにもなりかねません。

いいサイトを作るために「○○をやっておけば大丈夫」という鉄板ルールがあると便利ですが、結局のところユーザーのことを精一杯考え抜くことがいちばん近道だと、改めて思いました。

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