死刑場・・・――――



刀と刀の擦れ合う音が鳴り響く。




「水連寺美由・・・。お前の処刑時間を早める・・・!!」




土方が、目の前にいる美由に叫んだ。




「あははははっ!!何言ってんの?あたしを殺すって?・・・くっくっく・・・バッカじゃないの?




そんなこと・・・1人にしかできないのよっ!!」




「はぁ?1人?誰のことだよ」




ガキィンッ!!




2人は、刀を間に挟み、話している。




「・・・あなたには関係ないじゃない。それよりさ?早く殺すんじゃなかったの?」




美由は、微笑みながら言った。




戦いを楽しむように・・・。






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「どけ、オルァ!!!」




俺は、目の前にいる真選組を、次から次へとなぎ倒す。




「貴様っ!!とまれっ!!・・・って、銀さん!!とまって・・・」




近藤さんの言葉なんて耳に届かねぇ。




「悪ィなぁ・・・近藤さん。俺ァ・・・助けなきゃいけねぇヤツがいるんでね・・・!!!」




木刀で、近藤さんのみぞおちを突き、眠らせた。




美由・・・美由。




俺は・・・お前に会いたい。




一緒にいれなくてもいいから・・・。




それでも満足だから・・・。




会いたい、ただそれだけなんだ。




俺の生きている理由は「君がいるから」なんだ。




だから・・・誰にもお前を殺させやしねぇ・・・!!!!




そう思って、俺は、思いっきり死刑場のドアを蹴っ飛ばした。




そこで見た光景とは・・・――――




血まみれの土方。




その土方の血であろうものがついている刀を持っている女が1人いた。




・・・俺の愛しい人。




「・・・?・・・。ああ・・・銀さん?だっけ。あたしのこと好きな人じゃん」




刀についた血を舐めながら、美由は言った。




「・・・お前・・・誰だぁ~。俺が好きになったヤツは、もっと誠実で謙虚なヤツだったわ、コノヤロー」




木刀を肩に乗せながら言う。




「ふぅ~ん・・・。まあ何でもいいけど、そいつとは同一人物だから。残念でした」




ニコッと笑って言う彼女。




その笑顔の裏には、何を思っているのか。




俺には分からねぇ。




「へぇ~・・・そう。何、俺も殺しにくるの?やめてくれない?」




「えー・・・。せっかく、この人殺したのに?もっと・・・もっと人を殺したいよ・・・!!!!」




美由が、こっちに向かってくる。




俺は、木刀を手から離した。




ズブッ




刀が俺の体を貫通した。




痛ェ・・・意識が飛びそうだ。




「・・・何してんの?なんで、木刀離しちゃったの?」




俺は、美由の質問には答えず、彼女を抱きしめた。




「・・・。」




彼女は何も言わなかった。




でも、俺には分かった。




美由が・・・小刻みに震えていたこと。




何かを・・・恐れているんだって・・・そう思った。




「大丈夫・・・俺は・・・お前を殺そうとなんかしない。




お前の味方だから。安心しろ・・・」




腹の痛みにこらえながら言った。




「意味・・・分かんないんだけど。離してよ・・・!!!」




美由は、腕に力をこめたようだったが、俺も男だ。




離さない。ずっと・・・永遠に・・・。




「離さねぇよ・・・。俺はお前の味方だから・・・。安心しろよ」




美由はずっと黙っていたが・・・。




「・・・っく・・・ひっく・・・えぇ~ん」




今までの「悲しみ」や「寂しさ」が一気に溢れ出した。




「雅ぃ・・・雅ぃ・・・ごめんねぇ・・・」




誰の名前かは分からなかったが、1つだけ分かった。




コイツの大切な人だったんだって・・・――――