先日、某SNSを眺めていたら、サンフランシスコオペラの広告が飛び込んできてね。今公演中のモーツアルトの「魔笛」の宣伝だった。

あ、そういえば以前からオペラ行きたいって思ってたのよね、魔笛なら完璧じゃん、と速攻チケットを購入。

 

私がオペラに行くのはこれが人生で2回目。

周りの音楽仲間(オケとかピアノ関係)は、結構オペラが好きな人が多い。ニューヨークやヨーロッパに旅行に行くとオペラを(やってる時は)必ず観るって人もいる。

数年前に初めて行ったのも、オーケストラの友達に誘われて、6人くらいでモーツアルトの「ドン・ジョバンニ」のマチネを観に行ったのだった。

 

よくオペラに行く人達曰く、初めてのオペラにモーツアルトは良いそう。ドン・ジョバンニも時々クスッと笑えるところもあって、とっても楽しかったのだけど、その時に言われたのは、「ドン・ジョバンニ」はモーツアルトにしては比較的シリアスな部類らしく、彼の他の作品はもっとコミカルで面白いよ、ということだった。

 

ということで、ちょうどスケジュールも合ったので、主人と「魔笛」を観てきました。

チケットは、26ドルからという宣伝だったけど、実際はそんな安い席なかったような?一番ステージから遠い2階のバルコニー席の端っこの後ろですら、1枚70ドル近い。

しかも割と直前の2週間前に買ったので、ほぼ席が全て埋まっていて、あまりチョイスがなかった。

でも私たちは別にオペラファンではないし、単に「どんなものか」観てみたい、それで楽しめればラッキー程度で、2番目に安い席(一人73ドル)を購入。

ちなみに一番高いのはボックス席で一枚400ドル強。

 

 

道路が思ったより混んでて、近くの駐車場に駐車したのが7:10分ごろ。開演の20分前。

本当はオペラハウスの近くで何かサンドイッチでもつまんでから、と考えていたけど、時間がなかったので、そのまま会場に向かう。

 

左手の大きな建物がサンフランシスコ市役所。美しい。

 

市役所の後ろの建物が、Herbstシアター。ここでもよくコンサートが開かれる。

 

 

 

そのHerbstシアターの隣が、オペラハウス。

ここでサンフランシスコ講和条約が締結されたりと、何気に色々と歴史的なイベントが起こった場所らしい。

 

 

みんなワラワラと中に入っていく。バルコニーに出る人たちもいるね。

チケットは事前にメールでPDFで受け取っていたので、それをプリントしたものを、入り口でスキャンしてもらう。

 

色々バタバタしていて、夕飯を食べておらず、さらに時間もなかったので、仕方ないのでオペラハウス内の売店で主人はサンドイッチを、私はクッキーを買う。(大抵各フロアに売店とかバーとかがある。)

 

開演時間が迫っていたので、お店の人も素早く客を捌いていく。

ちなみにドリンクは座席に持ち込み可能。(私は溢すのが心配だから持ち込まないけど。)

 

私たちのフロアは一番上!ひたすら階段を登る。アッシャーにチケットを見せて、座席の箇所を教えてもらう。

そして、その辺のテーブルに山積みになってる本日のプログラム(小冊子)をピックアップするのを忘れずに。

 

開始4分前くらいに席に着いた。ギリギリセーフ。

 

ステージが遠いわ〜。

 

 

 

このステージの赤い幕の上に、字幕を表示させるための白いボードが掛かってるのが見えるかな。

オペラ自体はドイツ語なので、歌手が歌ってる間はこのボードに英語の訳が表示される。

あまり字幕に注目しすぎるとステージを見逃しちゃうので、ちょっと注意。

 

 

ちなみに、チケットを買ってから気付いたのだけど、この「魔笛」のプロダクションは、トラディショナルなプロダクションではなく、アニメーションを使ったもの。

 

こんなの。

 

 

 

ステージ全体にアニメーションが映し出されて、歌手はステージの指定位置に立って、歌う。ほぼ立ち位置は動かず、時々アニメーションの動きに合わせて移動する。

これには賛否両論があって、私はオペラ初心者としてはもっと典型的なオペラを観たかったけど、でもこれはこれで楽しめた。

確かに、こういうアニメでしかできない表現もあって、それがうまく取り入れられてるとは思った。

 

ただ、なんで夜の女王が蜘蛛?とは思った。(でも女王の娘は人間。)

 

 

でも彼女の歌は素晴らしかった。彼女のこの歌の後の歓声はそれまでの誰よりも大きかった。

 

ただ、今このYoutubeビデオを観ると、こんなメークやアニメーションに固められて、それはそれで窮屈そうだとは思った。

ちなみに遠くのバルコニー席では彼女がどんなメークでどんな表情で歌ってるかなんて、全然見えなかったけどね!

(オペラグラス/双眼鏡は持っていかなかった。)

 

このアリアはとっても有名で、誰もが聞いたことのある曲だと思うけど、実際のお芝居の中で聴いてみると、「ああ、こういうストーリーでこういう意味合いの歌だったんだ!」って、なんか腑に落ちたというか。

 

この「パパパ」も有名だけど、これもストーリーや登場人物のキャラクターと絡めると、より楽しめる。

(こっちはサンフランシスコじゃないやつ。)

 

 

 

上演時間はインターミッション含めて2時間50分。長い〜。

座席が国際線のエコノミークラスよりも小さくて狭いから、それがちょっと辛かった。。

 

 

 

外に出たら、市役所がいい感じにライトアップされてて綺麗だった。

(写真ではちょっと色味が変わっちゃうけど、実際はもっと綺麗。)

 

 

 

オペラハウスの外。人がたくさんで和気藹々としていて、いい感じだった。

 

 

ちなみに、オペラはシンフォニーのコンサートよりもドレスアップしてる人が目立った。

シンフォニーだと、夜でも結構カジュアルな人みるけど(ジーンズとか)、今回はほぼ見なかったね。

大抵ビジネスから、セミフォーマルな格好が多かった。(結婚式の参加者みたいなドレスとか。)

私たちは庶民の安いバルコニー席だから、まあそんな着飾らなくてオッケーかな、とビジネスカジュアルくらいで行った。

同じバルコニー席でも、セミフォーマルな人たちは結構居たけど。まあ、各々好きな格好で、って感じ?

 

 

特にコロナ後、サンフランシスコの治安が〜とか言われてるからか知らないけど、「OXガレージ行き」というプラカードを持った人が、同じガレージに駐めた人たちを引率してた。

私たちがこの集団に紛れ込んだのは、単なる偶然。

 

 

 

 

久しぶりのオペラ、楽しかったよ。

来シーズンもまた何か1つくらい、観に行こうかな?