昨夜、レギュラーで(オケ中)ピアノ弾いてるアマオケのリハーサルに行ってきた。

毎年このオケではくるみ割り公演以外にも、年に最大4つのコンサートにピアノで参加してる。もう7年くらいになるかな。

たまに(年0〜2回)ピアノが入らないプログラムもあるので、その場合はお休み。

先日とある友人に、「今回もピアノで参加してるの?よくそんなにピアノ入りのレパートリーを見つけられるね!」ってびっくりされた。

ほんとそうよね!

 

でも最近は、ピュアなキーボード系(ピアノ、シンセサイザー、チェレスタ、なんちゃってオルガンなど)に加え、第2ハープのパートまでキーボードで弾かされちゃってる。

流石に鍵盤では弾けない箇所もあるので、それは第1ハープを弾いてる本物のハープ奏者がカバーしてくれるけど。

そのハープ奏者曰く、エキストラとして頼めるレベルのハープ奏者は無料ではやってくれないそうな。世知辛いわー。

(アマオケで弾くのは基本無料のボランティア。むしろ普通は会費を払って弾かせてもらってる。このオケは会費なしだけどね!)

 

 

で、昨日そのリハーサルの休憩中に、管楽器奏者の知り合いが話しかけてきてくれたのだけどね。今年の秋ごろにミュージカルを指揮するらしく、そのリハーサル・ピアニストを探してるとのこと。残念ながら会場が自宅から結構距離があるので、お断りしたけど。

 

そういえば私の昔のバレエ友達も今年新しいミュージカルのプロダクションをやるそうで、近々オーディションをするらしい。

ふたりとも、本職は別にある。(ふたりともエリートよ。ひとりはグーグル、もうひとりはスタンフォード大学卒で以前はNASAのエンジニアだった。)

 

 

以前オケの人たちと話してて知ったのだけどね。サンフランシスコベイエリアはセミプロ・レベルのミュージシャンが多いんですって。

 

お友達のハープ奏者はご主人の都合でテキサスに引っ越しちゃったのだけど、未だにコンサートのたびに休暇を取って飛行機でこっちに戻ってきて、オケに参加してる!(うちのオケは本番の2週間前からリハが始まるから、彼女は本番直前の金曜か木曜日に来て、リハ1〜2回参加して本番に乗っちゃう。)

 

今は知らないけど、以前はシリコンバレーからテキサスに移住する人が結構たくさんいて、彼女の引越し先もそんな街。

でもいくらそこでハイテクがブームになってても、こっちのような音楽環境はそこには無いそうで。

彼女の住んでる街は、アマチュアオーケストラは3つしかなくて。さらにハープ奏者なんてめったに募集がないわけで。つまり、彼女が自分で何かを立ち上げる以外、演奏機会がほぼないそう。

 

ベイエリアには、本当にたっくさんのアマオケがあるからね!!(ベイエリアは広いから、どこまで運転できるかもあるけど。)

で、ただでさえ多いのに、またさらに新しくオケを作っちゃう人がたまにいるし。んで、自分のツテ・コネを使って団員集めちゃう。

会場も、非営利団体だったら、比較的安く借りれるところがいっぱいある。

日本から有名なソリストがリサイタルに来るような立派なコンサートホールも非営利団体なら良心価格だし、教会も立派な会場になるし。(なぜか教会がピカピカでおっきいスタインウェイのグランドピアノ持ってたりするしね。)

 

自分達でクラシックの無料コンサート・シリーズ始めましたって人、3人くらい知ってる。会場は、老人ホームだったり、知り合いのカフェだったり。

あと、ベイエリアから別の街に引っ越して、その引越し先では音楽の機会がないからって、そこでも始めちゃった人も知ってる。なぜか私も定期的にそのニュースレター(Eメール)を受け取ってる。

 

 

でね、上にも書いたとおり、このあたりはセミプロのミュージシャンが多い。

なんだろう、頭がいい人は楽器が上手いとかいうけど、それを体現した感じの人が多いよね。某音楽院の大人のピアノのグループレッスンに行くと、ラヴェルの「夜のガスパール」とか平気で弾いてるアマチュアがいたりとか。(それも複数。まじで。)

そういう上手い人に限って、UCバークレー卒のグーグルのエンジニアだったり、近くのエリート医学大学院で医学生やってる人だったりする。

以前あるアマオケにバイオリンで参加した時に隣に座ってたバイオリンが上手な女の子も、FBのプロダクトマネージャだった。

(ちなみに私の友達は、グーグルで就業時間中に社員にバイオリンを教える仕事してた。すごい福利厚生だな。)

 

他にも、大学で楽器演奏を専攻した後に大学院で実用的な専攻に入り直して、今はプロフェッショナルな本職をこなしつつ、夜や週末に音楽を楽しんでるって人も何人か知ってる。

大学で別の「将来役立つ」専攻をしつつ、音楽学部の教授にレッスンをしてもらって学校でリサイタルしてた人も知ってる。(卒業後は、やっぱり本職もちつつ、週末に音楽を楽しむ。)

 

変わり種は、普通の学部を卒業してエンジニアしてたけど、辞めてもともとやってたチェロで音楽院の修士課程に入って、今はチェロを教えてるって人かな。以前は私もそういうのやってみたいと思ってたけど、あれはリッチで甘やかしてくれるハズバンドがいないと無理だわね!

 

 

なんかそういうわけでね、このあたりはそうやって楽器が上手い人がたくさんいるし、パイオニア精神の高い人もたくさんいる。だから、いつも何かしらのアクティビティがある。

今はコロナ後でリモートワークが増えてきたなか、今も「シリコンバレー」がソフトウェアエンジニア的な場所かは判らないけど、でも音楽的には、私的にはかなり「あり」な環境なのよ。