今住んでる家に引っ越してきて早9年。長らく取り替えたいと思っていた、キッチンのペンダントライト。古い金色の金属製のランプシェードが付いたもので、遠目に見るとなんだかUFOみたい。

 

かといって、ではどんなキッチンライトが良いかというと、それもよく分からない。そもそもこの買い替えの優先度は低かったので、そのままずっと現状維持してました。

 

 

それが、先日ふらっと様子見で入った地元の電気屋さんで、「これでいいんじゃない?」と、主人とも意見の合ったものがあった。北欧のどこかの国の、シンプルでスッキリしたデザインのもの。モダンな感じで、キッチンの印象も随分変わるのでは?と期待。そのまま注文。税込み500ドルちょっとだった。安くもない、高くもない?

 

 

こういうのは、DIYで自分で取り付けられるのかもしれないけど。。。。私達はハンディではないので、電気屋さんを呼んで設置してもうらうことにしました。

 

 

 

うちには、最近よく利用する電気屋さんがいてね。ブラジル人の、ちっちゃいおじいちゃん。エドモって言って、かなりクセがある人。電気系でちょっとした用事がある時は、たいてい主人が彼を呼ぶ。(さすがに高いところのシーリング・ファンの設置は、彼にはきついから別の人を雇ったけど。)

 

うちのガレージの電気を付け替えたのも彼だし、裏庭の外のコンセントが壊れた時にも彼に新しいのを設置してもらった。

主人曰く、エドモは面白い人なんだそうだ。

 

ガレージのライトの時は、ちゃんと天井のスタッド(裏側に渡ってる木材、柱)に設置しないといけないからと、何度も天井の色んなとこに釘を打って、ここでもない、あそこでもない、ってスタッドを探してたそうよ?(その後主人は、スタッド・ファインダーというスタッドをセンサーで探す器械を買いました。)

 

裏庭の外のコンセントの時は、「家の電気の配線が正しくない!」と言って、なんか家の中の電気の配線をやり直してくれた。(でも、請求額は、当初の見積もり通り!流石に主人も色を付けて渡したそう。)

 

実は引っ越した直後に別の電気屋さんに、なぜか「2階のバスルームのコンセントのリセットボタンと外のコンセントがつながってるから、外のコンセントが動作しない時は、このバスルームのリセットボタンを押せばいい」と言われたのよ。そこからすでに変だったのよね!

 

つまりエドモは正直で、なんか不器用で、主人は彼を結構気に入ってるみたいなのよね。

 

 

それで今回キッチンのライトを付け替えるのにまた彼を雇ったのだけど。運悪く主人は仕事で不在で、在宅勤務の私が対応することに。

 

 

普通、こうやって人を雇って何かを設置してもらうのって、自分でやらなくていいから、でしょ?

私は基本的に業者さんが来て作業してる時は、基本放置。2階に引きこもって、終わったら声かけてもらうか、30分とか1時間とか、もうそろそろかなって頃合いに、見に行く。

 

 

でもねえ、やっぱりエドモは普通と違った!ちょくちょく進捗を覗いてたんだけど、その時に、「小さいパーツを落としちゃった。はしごの上で作業してたら、切ったコードの端からポロって落ちたの。どこ行ったかわかんない。探すの手伝って。」って言われて、なぜか私までキッチンの床に這いつくばってそのパーツを探すことに!

彼はスペアを持ってないというので(「普段は持ってるのに、今日に限ってないんだよ〜〜」とのこと)、2人で15分くらい探してた。

 

なんで私が!?って後で主人に愚痴ったら、「彼、ライトのコードを切っちゃったの?彼はいつもそういう面倒くさい事やるよね〜」って関心してた!

 

 

まあ結局見つからなかったんで、「仕方ない、これからお店に同じのを買ってくるよ」と彼が出かける。。

 

 

その後また順調に作業開始し、しばらくしてまた呼ばれた。ライトのコードの長さを決めてほしいと。(ついでに、「そこのテープを切って僕にちょうだい」とか、アシスタント的なことが始まった。。)

 

 

彼が天井からライトを手で持って吊るす。「この長さでどう?離れて見て決めて教えて」って。

うーん、難しいなあ、これでも良いような、もうちょっと長くても良いような?と考えてたら、「これ持ってるの疲れるんだから、早くして!!ぱっぱと決めてよ!」と文句言われた。。

 

 

まあ他にも色々あったんだけどさ。極めつけは、「じゃあこれからこの長さで設置するから。君も手伝って。はしご持ってる?」

って言われた!!

 

なんか言われるままにガレージからはしごを持ってきて、彼のはしごのすぐ横に置く。

「じゃあ、僕が先にはしご登るから、君はこのライト(本体)を持って、一緒にはしごを登ってね!」って。。

 

え?え?え?

 

 

で、彼がライトをソケットに繋げてる時に、私はずっとはしごの上で頭の上に腕を伸ばしてそのキッチンライト本体を持って支えてた。。。。腕がプルプルした。。

しかも、「ああ〜ネジの穴が見えない!」って、すごい時間がかかってた。途中、何度か休憩は入れてくれたんだけどね?

一応外面が良いつもりの私でも、流石に機嫌が悪くなっちゃったよ!

 

 

ていうか、このシチュエーションは、主人がDIYで設置して、私がそれを手伝ってるのと、なんら変わらないじゃない?!

お金払って設置を外注する意味は。。。?

 

 

もう腕が辛くて、「主人が仕事から帰ってきたら、彼に押し付けたい!早く帰ってきて!」って思ってたんだけど、彼はちょうど設置が完了した瞬間に、帰ってきましたよ!!!!

 

 

 

これは、お金払って他人に設置してもらって自分は楽しよう、という予定だったのに、結局設置料280ドル+彼が落としてなくしたパーツの購入代15ドル(これも私持ちか!)を払って、更にDIY気分まで味わったっていうね。

彼は帰り際に、「次は彼女が自分でできるね!」ってジョークまでかましてましたよ。

 

 

 

ちなみに、これがビフォア。(しばらく前に撮った写真。)

 

アフター。

 

 

天井は、斜めになってる。(Vaulted ceiling)

新しいライトは、なんかもうちょっと長くても良かったかな、と思わなくもないけど、主人は「この方が部屋がより明るくなって良いよ」って言ってくれたので、これでよしとする。

 

 

 

 

 

 

今後は、エドモを呼ぶのは良いけど、必ず主人が居る時にしてください、と約束させました。