今日もいつもと同じ、独断と偏見で!

 

ピアノには、指(爪)を鍵盤に滑らせて弾く、グリッサンドという技法がある。ポップス?だとよく出てくるのかな。

クラシックにも、多分20世紀とか近現代曲になんか、たまに出てくるよ。ラヴェルとか。

あ、一応ベートーベンにも出てくるか(オクターブグリッサンドが)。ブラームスもあったね(オクターブグリッサンドが)!そしてベートーベンに出てくるということは、対応するチェルニーの練習曲もあるということだな!

 

あと、オケのピアノパートは、グリッサンドが盛りだくさんだね!!

オケパートって、普通にピアニスティックに弾くこともまああるけど、でもパーカッション的な役割とか、グリッサンド使った効果音的な役割も多いしね。

だから、多分私は普通の人よりは、グリッサンドをたくさん弾いてると思う。

 

 

まずグリッサンドの弾き方は、結構人による。狙った効果が出せれば、まあどうやって弾いても構わないかと。

私はこうやる。

 

右手の上昇。

 

左手の下降も同じ形でやるね。

 

右手の下降。

 

親指の爪一本かなー。で、指の関節もなんか当たっちゃうね!なんかこないだオケでいっぱいグリッサンドやってたら、関節のとこに血豆ができてたっ。

 

 

左手の上昇は、親指一本だと痛かったので(グリッサンドは慣れないと痛い)、こないだのオケでは、角度を変えて親指と人差し指2本でやりました。こんな感じ。

 

これだと痛くなかった!

オケのグリッサンドって、ほとんどフォルテなんだわ。それにオケからも聞こえるように、頑張って力一杯弾くから、結構慣れるまで流血する。

 

本当よ、こんな風に。

 

で、鍵盤の上に点々と血がついてるのよ。それを慌てて鍵盤クリーナーで拭き取る!

 

でもこれを乗り越えると、まあ皮膚が硬くなって、思いっきりグリッサンドしても痛く無くなるよ。

まあ、相変わらず爪とか爪の甘皮とかちょっとボロボロにはなるけど。

(1回や2回くらいなら問題ないかもだけど。)

 

ちなみに黒鍵のグリッサンド、はるか昔にラヴェルの「水の戯れ」でやったらしいけど、あんま覚えてないや。黒鍵はちょっと珍しいね。こないだちらっと(久しぶりに)やってみたけど、なんか白鍵より痛かった。

ある知り合いは、あの箇所を爪ではなく指の腹で黒鍵グリッサンドやってたよ。4本の指を揃えてベターってやってたかな。初めて見た時びっくりした。私もちょっと試してみたけど、あれはあれで摩擦で痛かった気が。

 

 

グリッサンドの弾き方だけど、曲にもよる。オケで出てくるのは、フォルテでぐあーっとしたのが多いから、基本指を深めに差し込んでペダルべた踏みだけど、逆に指一本でさらっとペダルなしでやると、コロコロっとした可愛らしい感じになる。なので、どういう効果が欲しいかだね。

 

 

あと、重音のグリッサンドもあるね。有名なのは、ラヴェルの「道化師の朝の歌」の3度のグリッサンド。重音オクターブは3度の他にも、4度とか5度とか、オクターブとかもまあできるね。

あれは指2本使ってグリッサンドなんだけど、まあ手の形の関係で、1本は爪使うけど、もう一本は指の腹になるね。(頑張って手をひねれば両方爪でいけるかもしれないけど。)

 

あれも人によるけど、私は3度の場合、こうやって弾くね。

 

3度の上昇。

 

3度の下降。(あれ、よく見たら4度押さえてる?)

 

例えば4度とか5度とかで、もう少し手を広げる必要がある場合は、同じことを別の指でやる。

薬指とか。

 

7度やオクターブだと、小指だね。

 

 

実際に弾いてみたとこ。(適当だから細かいことは気にしないでね!朝っぱらからだし!)

 

 

 

 

重音のグリッサンドって、私が思うに!指の力が必要なのよ。グライドさせる時に鍵盤から抵抗を受けるので、それを押し戻して手の開きや指の形をキープする力。音の間隔が広いほど、難しい。特に小指使ったオクターブなんて、一番大変。

 

あと、オクターブのグリッサンドは10度が届かないと無理だとよく聞くけど、あれは結構本当だと思う。実は私は9度しか届かないので、オクターブ広げるのはマックスとは言わんが、それに近いものはある。

グリッサンドは指の腹か爪を隣の鍵盤の角に当てるので、要は指をカールさせた形でオクターブを維持する必要があり、私の手ではちょっと無理がある。さらに、そうやってマックスに開いた状態で、鍵盤の抵抗を押し切る必要がある。これを余裕を持ってできるのが、10度以上届く手の大きさかな、と思う。

 

 

練習方法としては、私は手の形をキープしたまま指一本ずつで音を出す練習なんかしたかなー。

すごく指の力が強くなったよ。

 

なんで重音のグリッサンドを練習したかというと、単にちょっとやってみたかったから??

ラヴェルの道化師〜とか弾いてみたかったしね。

 

 

練習曲使った練習がしたい場合は、チェルニーのOp.365(60番練習曲)に重音グリッサンドが入ってるね。

あと面白いところでは、Virgil Thomsonて人が重音グリッサンドの練習曲を出してて、そこには黒鍵と白鍵を混ぜたグリッサンドまであるよ!(指を滑らせながら黒鍵に登ったり降りたりする。)

 

 

 

【追記】このブログを書いた後、ちょっとオクターブのグリッサンドについて調べて見たら、右手の下降、左手の上昇に関しては親指を立てるやり方と立てないやり方があるらしい!立てない方は、親指の付け根を使って弾いて、親指をソリのようにして隣の鍵盤に乗り上げるぽい!ちょっと試しにやって見た!

 

 

これなら手が小さい人でもやれるかも。

 

 

【さらに追記】せっかくだから、3度のグリッサンドもちょっと撮り直してみた。

これが1と3の指を使った上昇/下降。

 

 

で、ラヴェルは道化師の朝の歌での上昇グリッサンドは2と4を指定してるね。それでもまあできなくもない。

これは2と4を使った4度の上昇、1と3を使った下降。