伸展型腰痛ってなに? | T3のブログ

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テーマ:伸展型腰痛とは?

こんにちは!
今回は『伸展班』の発表ということで
伸展班を代表して2年の森井が発表の内容を詳しく紹介させて貰います!!
長くなると思われますがぜひ最後までお付き合い下さい↓↓↓

今回の流れ
❶ 伸展動作に関する機能解剖
*伸展型腰痛とは?
❷ 伸展型腰痛の要因 〜アライメント編〜
❸ 伸展型腰痛の要因 〜筋・動作編〜
❹伸展型腰痛にはどのような対応をすればいいか

大きくこの4つに分けて説明していきます!

❶ 伸展動作に関する機能解剖

みなさんご存知かと思いますが、伸展は簡単に言えば後ろに反る動作のことです!(知ってるよって感じですよね笑)


伸展動作は主に『前縦靭帯』『仙腸関節』『椎間関節』の3つが働くことによって成り立っています!
(※詳しい解剖については概論班が行ってくれたためここでは省略させていただきます🙇🏻)

この3つが機能することで、伸展動作は"正常に"行うことが出来ています。
つまり、このどれかに"異常"が出ると伸展型腰痛につながってしまうのでは?ということになると思います!!

次に、そもそも『伸展型腰痛』ってなに?ということで、伸展型腰痛について軽く説明していきます!

*伸展型腰痛→→伸展動作で痛みが出る腰痛
そのままじゃん!って思った方!その通りです
ざっくり言うと本当にそのままなんです
『伸展型腰痛』は先程話に出た伸展動作に関わる3つ+腰背部の筋肉が要因になるケースが多いと言われています

では続いて、その要因について詳しく紹介していきたいと思います!

❷ 伸展型腰痛の要因 〜アライメント編〜

まずアライメント的な原因についてです!
『伸展型腰痛』の場合、アライメント的な原因は
①骨盤前傾
②Swayback
③胸椎伸展の不十分 の3つが主にあげられます

①は、骨盤前傾し腰椎前弯が過度になることで椎間関節への負荷が増大し、痛みが誘発されると言われています

②③は、同じようなことが言えますが胸椎伸展が不十分であると伸展時に腰椎の負荷が増加するため、痛みが誘発されます
このようにアライメントが原因となるケースも数多くあります!


❸ 伸展型腰痛の要因 〜筋・動作編〜

次に筋・動作的な原因についてです!

伸展型腰痛になりやすいとされている競技は
*槍投げ・バドミントン・体操などの競技


これらに共通するのは、競技動作が伸展+回旋の動作であるということ、またその練習などの際にその動作を反復するということです!

筋・動作的原因として主に以下の2つがあげられます
①負荷のかかる動作の繰り返し
②骨盤後傾の不十分
③フォースカップルの機能低下

①は、アライメントの原因とも関係しますが、正しい身体の動きではない状態で動作を反復することで、腰背部に負担がかかり痛みを誘発するというもの

②は、骨盤が前傾位(骨盤後傾不十分)の状態で伸展動作を行うことで、腰椎前弯で伸展しようとするため、椎間関節や椎間孔に負荷がかかり、痛みが出るというもの

③は、股関節のフォースカップル(主導筋と拮抗筋の関係)が適切なバランスで作用出来ない場合にどちらかが強い、または弱い状態になってしまい、その強くなってしまった方の負担が大きくなり、痛みが出るというもの

これらの筋・動作的な原因は、❷で挙げたアライメントの原因と深く関わっているため❷❸はセットにして覚えた方がより良いと私は思います!!


❹伸展型腰痛にはどのような対応をすればいいか

最後に❷❸であげられた原因に対して、どのような対応をすればいいのか(対応)についてです!
今回この部分は私が担当させて貰ったのですが、腰痛って本当にわからないことだらけで、調べるのにとても苦労しました……
その中で私は『腹圧』『心理』という部分に焦点を当てて発表させていただきました!

まずは『心理』についてです!
腰痛というのは、特異的腰痛と非特異的腰痛の2種類に分類されます
その中で非特異的腰痛は85%もの割合を占めています!
非特異的腰痛というのは、いわゆる"原因不明"の腰痛のことを指します!
痛みの原因が分からないとやはり不安ですよね?
不安は回避したいですよね?
そこで、『恐怖回避モデル』というものを取ってしまうのです…
『恐怖回避モデル』

↑この流れのことを、恐怖回避モデルの悪循環と言います!
①痛みの原因が分からず"不安"を引き起こす

②その痛みが出る行動を取らないように、過剰な回避行動をするようになる

③筋力が低下し、機能障害を引き起こすことでさらに痛みに対する恐怖心を高めてします

と、ざっと説明するとこんな感じになります

このような負の連鎖を断ち切るためには
★腰痛の仕組みを知ることで原因をみつけ、そのタイプに合った運動療法を行うことが大切です!!

次に『腹圧』についてです!
みなさん『腹圧』や『呼吸』という単語を最近良く耳にしませんか?
そこで私はなぜ腹圧というものが腰痛と関係があるのか、気になって調べてみました!!

まず、そもそも上半身は脊柱70%腹腔30%の割合で支持されています!
つまり!腹腔による支持が十分でなければ、脊柱にかかる負荷は増大します!
これにより、腰痛につながってしまいます

では腹圧を高めるためにはどうすればいいのでしょう?

この図は左が腹圧がかかっている状態
右が腹圧が抜けている状態です

腹圧というのは横隔膜、腹横筋、多裂筋、骨盤底筋群の4つの筋(インナーユニット)が協調的に働くことで支持されています!
この4つのバランスが崩れた状態が右側、つまり腹圧が抜けている状態になるのです!
腹圧は体幹バランスを保つためにも重要であるため、常に高められる状態にしておくことが大切です!!

図をみても分かると思いますが、腹圧は、
骨盤・腰椎過前弯の場合高めにくいと言われています
これって伸展型腰痛の要因であげられていましたよね?
つまり、伸展型腰痛と腹圧って関係あると言えるのではないでしょうか??

私の方からの発表内容はまだ少し続きますが、
語ると止まらなくなるので、ここでは腹圧の話だけで終わらせていただきます…
申し訳ありません…

ものすごく長くなりましたが
これで伸展班の発表内容の説明を終わらせていただきます!
最後まで見て下さりありがとうございました!

次回は『屈曲班』です!乞うご期待!!