フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン | ウルトラマン・Hの ひとりごと

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音楽について語りたくてたまらないんです。


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フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」というのは、ジャズのスタンダード・ナンバーの1曲です。

日本語に訳すと、「私を月に連れてって」ということでしょうか。


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1954年にバート・ハワードが作りました。

当初のタイトルは、「In Other Words」でした。

この言葉は曲の中にも出てきますが、日本語に訳すと、「言い換えると」となります。


私を 月に 連れてって

そして 星の 空間で 遊ばせてよ

木星や 火星の 春は どんなのか 見せて

でも これを 別の言葉で 言い換えると

手を つないでて っていう 意味なのよ

要するに キスして欲しい ってことなのよ



発表された当時は、曲調はワルツ(3拍子)で、今よく耳にするアレンジとは相当違っていたようです。

最初にレコーディングしたのは、「ケイ・バラード」でした。


フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」というタイトルが付けられたのは1956年のことで、「ジョニー・マティス」が収録した際に初めて付けられました。


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今よく耳にする「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」は、1962年に、ピアニストでアレンジャーだった「ジョー・ハーネル」が、曲調をボサノヴァにアレンジして発表したものです。


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それを「フランク・シナトラ」がカバーして、爆発的な大ヒットになったのです。


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その頃米国は、「アポロ計画」の真っ只中にあった時期で、人類の月旅行が目前に迫っていたこともあって、この曲が大ヒットしたと考えられます。


そんな訳で、1962年以前の録音は、ワルツで唄われているものが多いようです。

1955年にクリス・コナーやアニタ・オデイが収録したもののように、前半をワルツで、後半のリフレインをジャズ調の4ビートで唄っているものもあるようですね。


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1962年以降はボサノヴァのリズムのものがほとんどで、私の好きなジュリー・ロンドンやアストラッド・ジルベルト、その他数え切れないほどのシンガーがカバーしています。


ヒッキーこと宇多田ヒカルさんもカバーしていました。


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また、インストルメンタル・ナンバーとしても知られていて、オスカー・ピーターソンのジャズのアレンジが特に有名でしょうか。



私の ハートを 歌で 満杯にして

そして 永遠に 唄わせてね

あなたは 私の 永遠の 憧れ

全ての 尊敬と 崇拝

でも これを 別の言葉で 言い換えると

ずっと 傍にいて欲しい っていう意味なのよ

つまりはね あなたを 愛してる ってことなのよ



50年以上も前に作られた「フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン」、今聴いても色褪せた感じが全くしません。

後世に残る名曲ですよね。


つづく