「ハンブル・パイ」は、それぞれ実績のあるスーパー・ミュージシャンが集まって、1969年に結成された、英国のスーパー・グループです。
メンバーは、
ギター、ボーカルの「ピーター・フランプトン」・・・元ザ・ハードのギタリスト
ギター、ボーカル、キーボードの「スティーブ・マリオット」・・・元スモール・フェイセズのギタリスト
ベースの「グレッグ・リドレー」・・・元スプーキー・トゥースのベーシスト
そして、ドラムの「ジェリー・シャーリー」の4人です。
大きな期待を背に、デビュー・シングル「ナチュラル・ボーン・ブギー」を発表、英国チャートの5位にランクインするヒットとなりました。
「ハンブル・パイ」は、ブルース、ロック志向のスティーブ・マリオットと、アコースティック、ポップ志向のピーター・フランプトンという、個性の全く異なる二人のギタリストを抱えていたため、サウンドの方向性が明確に定まっていなかったようです。
事実、当時のライヴでは、いつもエレクトリックのセッティングとアコースティックのセッティングの両方をセットしていました。
このスタイルは、今では当たり前のセッティングなんですけどね。
しかし、1970年にリリースされたアルバム「ロック・オン」は、パワフルなハード・ロックを前面に押し出したサウンドとなりました。
アルバム1曲目の「シャイン・オン」は、フランプトンが曲を書き、リード・ボーカルを務めています。
しかしながら、音楽性の相違から、フランプトンは、このアルバムを最後にバンドを去っていきます。
その後、ジャズ・ブルースのバンド「コロシアム」のギタリストであった「デイブ・クレムソン」をフランプトンの後釜に迎え、1972年「スモーキン」、73年「イート・イット」を相次いでリリースします。
ハードなブルース系ロック・サウンドの「スモーキン」は、アルバム・チャートのベスト10入りを果たしました。
フランプトンが居なくなって、マリオットの目指す音楽性が、全面的に打ち出されたアルバムとなっています。
この後、絶え間無いツアー活動で疲れ果てた「ハンブル・パイ」は、1975年のツアーを最後に解散してしまいました。
1980年、マリオットとシャーリーは、元ジェフ・ベック・グループのギタリスト「ボブ・ティンチ」と、ベーシスト「アンソニー・ジョーンズ」を迎えて、「ハンブル・パイ」を再結成しますが、すぐに解散してしまいます。
それでも1991年、フランプトンとマリオットが再会、オリジナルの「ハンブル・パイ」の再結成が期待されたのですが、マリオットが自宅の火事で焼死してしまい、再結成は実現しなかったのです。
マリオット44歳の悲劇でした。
ちなみに、1973年に実現した「来日コンサート」は、すでに神話になったと言っても過言ではないでしょう。
ノット・ギルティーさんのブログを見ていて、「ハンブル・パイ」を十数年ぶりに聴きました。
懐かしいやら嬉しいやらで、涙チョチョギレです。
(ありがとう! ギルティーさん。)
つづく