公開日時:2024年5月27日19時03分

先週末の米国市場ではインフレ懸念がやや後退して米株が上昇、今晩の英米市場が休みということで日本株市場は非常に薄商いとなりましたが、日経平均+0.7%、TOPIX+0.9%と反発となりました。

 

「1年でPBR1倍超」へという社長発言があった日本郵船を中心に、コンテナ運賃上昇もあって海運株が強く、長期金利上昇を受け金融株も上昇、米ハイテク株高を受けて半導体関連銘柄も買われるなど、上げ幅はそれほどでもないながらも一応全面高的な様相となりました。ただ、東証プライム市場の売買代金は約3.4兆円と、昨年末の大納会以来の低水準となりました。今日のところは先週金曜日のリスクオフ下げからの自律反発程度の動きであり、日経平均で39,000円を抜けていくような力強さはありませんでした。

 

グロース250指数は+0.9%(大引け613.54)と、こちらも反発となりました。前場は寄り付きこそ強かったものの、600を試しに行くような売りで下げ、後場寄りで604.94とザラ場安値更新となりましたが、今日のグロース250指数はいつもと違い、そこから大引けにかけ一本調子で上昇し、ほぼ高値での引けとなりました。

安値から高値まで1.5%程度であり、600を切らせないような力強い買い!もう下げはない!という感じでは残念ながらなかったのですが、後場のこうした上げは久しぶりでしたので、体感的にはもっと大幅高したような感じでとても印象的でした。

 

英米市場が休みだと単純に外人売りがないということで強がっただけなのか、さすがにそろそろ一旦は切り返せるのかは明日の動き次第となります。注意深く見守りたいと思います。

 

 

【参考銘柄】

生成AIは電力を食うということで、TSMCやラピダスの半導体工場に沸く九州(電力)や北海道(電力)などを中心に各電力会社の株が上がっていますが、さすがにバリュエーション的にここからは買いづらくなっています。

電力需要が増加するのであれば、クリーンエネルギーに対する需要も当然増加します。米国では中国製の太陽電池と太陽光パネルを締め出すような動きが始まっていることも加わり、先週から関連銘柄が大きく上昇し始めています。日本の関連銘柄は今日から上昇し始めたようです。こちらはまだバリュエーションは魅力的なレベルにあります。

 

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原文URL
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