1. はじめに:エアカナダ・アエロプランでお得な旅を実現
海外旅行好きなら、マイルやポイントを貯めてお得に旅をする「マイレージプログラム」に興味がある方も多いでしょう。
数あるプログラムの中でも、近年注目度が高まっているのが、エア・カナダのマイレージプログラム「アエロプラン」です。
アエロプランとは?なぜ注目すべきか
アエロプランは、カナダのフラッグキャリアであるエア・カナダが運営するマイレージプログラムです 。
単にエア・カナダ便だけでなく、ANAやユナイテッド航空などが加盟する世界最大の航空連合「スターアライアンス」の便でもポイント(アエロプランではマイルではなくポイントと呼びます)を貯めたり、使ったりできます 。
しかし、アエロプランの魅力はそれだけではありません。スターアライアンス以外にも、エティハド航空やヴァージン・オーストラリア航空など、独自の提携航空会社を数多く持っている点が大きな特徴です 。
これにより、他のプログラムでは予約できないようなユニークなルートや航空会社を組み合わせた特典航空券も予約可能となり、世界中への旅の選択肢が大きく広がります。
日本在住者にとっても、カナダやアメリカはもちろん、これらの豊富なパートナーネットワークを活用すれば、アジアやヨーロッパへの旅行にもアエロプランポイントを有効活用できる可能性があります。
特典航空券の魅力
マイレージプログラム最大の魅力は、貯めたポイントを使って航空券、特に通常は高額なビジネスクラスやファーストクラスの航空券をお得に手に入れられることです。
アエロプランの特典航空券には、さらに嬉しい特徴があります。エア・カナダ運航便を利用する場合、原則として燃油サーチャージなどの追加現金支払いが不要なのです 。これは、燃油価格高騰時に大きなメリットとなります。
ただし、注意点もあります。空港税などの諸税は別途必要ですし、提携航空会社の便を利用する際には、後述する予約手数料が発生します 。
それでも、多くのプログラムで高額になりがちな燃油サーチャージが不要な点は、アエロプランの大きなアドバンテージと言えるでしょう。
この記事では、そんなエアカナダ・アエロプランの特典航空券の仕組み(カラクリ)を解き明かし、お得なチケットを手に入れるための具体的なコツ(裏ワザ)を、初心者にもわかりやすく徹底解説していきます。
2. アエロプランの基本:ポイントを貯めて、賢く使う
特典航空券を手に入れるには、まずアエロプランポイントを貯める必要があります。ここでは、主なポイントの貯め方と、貯めたポイントを無駄にしないための管理方法を見ていきましょう。
フライトでのポイント獲得(エア・カナダ便・提携航空会社便)
最も基本的なポイント獲得方法は、飛行機に乗ることです。エア・カナダ運航便はもちろん、ANAやユナイテッド航空などのスターアライアンス加盟航空会社、その他の提携航空会社のフライトを利用することでポイントが貯まります 1。
獲得できるポイント数は、利用する航空会社や飛行距離だけでなく、予約クラスや運賃種別によって変動します 12。一般的に、料金の高い予約クラスほど多くのポイントが貯まります。近年、エア・カナダ運航便では割引運賃であるベーシックエコノミーでもポイントが貯まるようになりましたが、積算率は低め(例:カナダ国内線ベーシックエコノミーで飛行マイルの10%)に設定されています 12。そのため、格安運賃のフライトだけで大量のポイントを貯めるのは、少し時間がかかるかもしれません。
日本でのポイント獲得方法:提携クレジットカード事情とその他の方法
マイレージプログラムで効率よくポイントを貯める方法としては、提携クレジットカードの活用が定番です。
しかし、2024年現在、日本国内で発行されているアエロプラン提携クレジットカードは存在しません。
これは、日常の支払いでポイントを積み上げたり、高額な入会ボーナスを得られる北米ユーザーと比較して、日本在住者にとって大きな不利となっています。
提携カードが使えない代わりに、日本在住者でも実践可能なのがホテルポイントからの移行です。
中でもMarriott Bonvoy(マリオットボンヴォイ)ポイントは、アエロプランポイントへの移行レートが比較的よく、通常は3:1の比率で交換可能です。
また、6万ポイントを一度に移行すると5,000ポイントのボーナスがつくキャンペーンが行われることもあり、これを活用することで実質レートは向上します。
この方法は、日本からアエロプランポイントを貯める上で最も現実的で効果的な戦略といえるでしょう。
その他のポイント獲得手段
アエロプランには、以下のようなオンラインサービスも用意されています:
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Aeroplan eStore(オンラインショッピングモール)経由での購入
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提携ホテルやレンタカー予約サイトの利用
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ポイントの直接購入(※割高な場合が多いため注意)
ただし、これらの多くは主に海外会員向けに設計されているため、日本からの利用に制限があるケースもあります。
ポイントの有効期限と管理方法
せっかく貯めたポイントも、失効してしまっては意味がありません。
アエロプランポイントには明確な有効期限ルールがあります。
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18ヶ月間、ポイントの増減(加算・利用・移行など)が一切ないと失効します。
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逆に言えば、18ヶ月以内に一度でもポイントが動けば、有効期限は延長されます。
以前は日本在住者向けに3年ルールが一時的に適用されていた時期もありましたが、2025年11月30日からは完全に「18ヶ月ルール」に一本化される予定です。
有効期限を延長・維持するには?
ポイントの失効を防ぐには、以下のいずれかのアクションを行えばOKです:
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エア・カナダ便や提携航空会社に搭乗してポイントを加算
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特典航空券、ホテル、レンタカーなどにポイントを利用
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ポイントを寄付する
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家族・友人にポイントを移行する(手数料が発生する場合あり)
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Marriott Bonvoyなどの提携先から少額のポイントを定期的に移行する
3. 特典航空券の「カラクリ」を徹底解剖!
アエロプランの特典航空券は、一見複雑に見えるかもしれませんが、その仕組み(カラクリ)を理解すれば、非常にお得に利用できます。ここでは、特典航空券の核心部分を詳しく見ていきましょう。
エアカナダ便と提携航空会社便:どちらがお得?
アエロプランの特典航空券は、大きく分けて「エア・カナダ運航便」と「提携航空会社運航便」の2種類があり、それぞれポイントの計算方法や特徴が異なります。
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エア・カナダ便:
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特徴: 空席があれば、基本的にどのフライトのどの座席でもポイントで交換可能です(マーケットフェアフライトリワード)6。特典航空券用の座席数制限(枠)がなく、利用制限日(ブラックアウトデイト)もありません。
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ポイント計算: 必要ポイント数は、航空券の現金価格に連動する**変動制(ダイナミックプライシング)**です 8。つまり、需要が高い時期や便(例:繁忙期の人気路線)ほど、多くのポイントが必要になります。
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メリット: 予約のしやすさ、燃油サーチャージ不要 6。
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デメリット: 必要ポイント数が高騰することがある。
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提携航空会社便:
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特徴: ANA、ユナイテッド航空、ルフトハンザドイツ航空、エティハド航空など、多数の提携航空会社の便を予約できます 。ただし、特典航空券として利用できる座席数には限りがあります。
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ポイント計算: 一部の例外(後述する「セレクトパートナー」)を除き、飛行距離と利用ゾーンに基づいて固定のポイント数が設定された特典チャートに従います。
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メリット: 必要ポイント数が予測しやすく、特に長距離のビジネスクラスやファーストクラスでは、エア・カナダ便より少ないポイント数で予約できる「スイートスポット」を見つけやすい 5。
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デメリット: 特典航空券用の座席数が限られているため、希望の便の予約が難しい場合がある。提携航空会社予約手数料(39カナダドル)がかかる 。
アエロプランの特典航空券には、
**「エア・カナダ便は変動制」「提携航空会社便は固定制」**という2種類の価格設定があります。
この二重構造が、アエロプランを活用する上で最も重要なポイントです。
少ないポイントで高い価値を得たい場合は、固定チャートが適用される提携航空会社のプレミアムキャビンを狙うのが基本戦略となります。
予約のタイミングや対象便の選び方で、ポイントの価値は大きく変わります。
特典チャートの読み解き方:ゾーン、距離、必要ポイント数
アエロプランの特典航空券(特に提携航空会社便)の必要ポイント数を理解するには、特典チャートを読み解く必要があります。チャートは以下の要素で構成されています。
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4つのゾーン: アエロプランは世界を大きく4つのゾーンに区分しています 5。
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北米 (North America): カナダ、アメリカ、メキシコ、中米、カリブ諸国
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大西洋 (Atlantic): ヨーロッパ、アフリカ、中東、インド亜大陸、中央・西・南アジア
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太平洋 (Pacific): 北アジア、東アジア、東南アジア、オセアニア(日本はこちらに含まれます)
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南米 (South America): 南米大陸
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飛行距離: 必要ポイント数は、出発地と目的地間の総飛行距離(乗り継ぎがある場合は各区間の合計)に基づいて計算されます 4。
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チャートの種類: ゾーン内移動(例:太平洋ゾーン内)、ゾーン間移動(例:北米ゾーンから太平洋ゾーンへ)それぞれにチャートが存在し、合計10種類のチャートがあります 5。
エアカナダ便と一部提携航空会社(ユナイテッド航空、エミレーツ航空など):変動ポイント制
前述の通り、エア・カナダ便の必要ポイント数は変動制です。さらに、2025年3月25日からは、以下の提携航空会社もこの変動制(ダイナミックプライシング)の対象となりました 3。
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ユナイテッド航空 (United Airlines)
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エミレーツ航空 (Emirates)
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フライドバイ (flydubai)
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エティハド航空 (Etihad Airways)
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カナディアンノース (Canadian North)
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カームエア (Calm Air)
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PAL航空 (PAL Airlines)
これらの航空会社を利用する場合、特典チャートには「最低ポイント数 (Starting at)」と「中央値ポイント数 (Median)」が目安として表示されます 。中央値は過去の交換実績に基づいて四半期ごとに更新されますが 3、上限ポイント数は設定されていません。
表1: エアカナダ便および一部提携航空会社の変動ポイント制「目安」例
(注:実際の必要ポイント数は検索時に変動します)
出典:
この変動制への移行は、アエロプランがより多くの人気パートナーを対象に進めている傾向を示唆しています。
プログラム側は「特典交換の選択肢が増える」としていますが、利用者にとっては必要ポイント数が読みにくくなり、特に人気の高い路線や時期では、以前の固定チャートよりも多くのポイントが必要になるケースが増える可能性があります 。
予算を立てにくくなる点はデメリットと言えるでしょう。
その他の提携航空会社:固定ポイントチャート
上記以外の、ANA、ルフトハンザドイツ航空、シンガポール航空、タイ国際航空、アシアナ航空、エバー航空など、多くのスターアライアンス加盟航空会社や、その他の独自提携航空会社については、飛行距離とゾーンに基づいた固定ポイントチャートが適用されます 3。
predictability と value を求めるなら、こちらの固定チャートの理解が不可欠です。以下に、日本からの旅行で特に関係の深いゾーン間のチャート例(片道)を抜粋します。
表2: アエロプラン提携航空会社特典チャート例(固定ポイント制)
(注:「その他の提携航空会社」に適用。別途、諸税・手数料が必要)
諸費用に注意!予約手数料、変更・キャンセル料、燃油サーチャージ等
燃油サーチャージ
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エア・カナダ運航便では燃油サーチャージが不要です(これは大きなメリット)。
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提携航空会社便でも、原則として燃油サーチャージはかかりませんが、税金や手数料は別途必要です。
提携航空会社の予約手数料
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エア・カナダ以外の提携航空会社のフライトが含まれる予約には、1名あたり39カナダドルの予約手数料が発生します。
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この手数料はポイントでも支払い可能ですが、家族旅行や複数区間予約の場合には合計コストが高くなる可能性があるため注意が必要です。
電話予約手数料
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オンラインで完了できずに電話(コールセンター)経由で予約を行う場合は、30カナダドルの手数料が発生します。
変更・キャンセル手数料
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アエロプランでは、出発の2時間前まで変更・キャンセルが可能です。
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手数料は運賃タイプやタイミングによって異なります。
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例:エコノミースタンダード → 変更100ドル/キャンセル175ドル(ポイント払い戻し)
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予約後24時間以内であれば、手数料なしで全額返金が可能です。
税金・空港使用料
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出発国・経由地・目的国によって異なる税金や空港施設使用料が別途必要になります。
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これらの費用はポイントでは支払えないことが多く、現金やクレジットカードでの支払いが必要です。
表3: 主な手数料一覧(目安)
を判断することが重要です。
4. アエロプラン特典航空券をお得にゲットする「コツ」
アエロプランの仕組みを理解した上で、さらにポイント価値を高め、お得な特典航空券を手に入れるための具体的な「コツ」を見ていきましょう。
スイートスポットの見つけ方(具体例と共に解説)
固定ポイントチャートを採用している提携航空会社便には、必要ポイント数に対して飛行距離が長い、あるいは現金価格が高い路線など、特にお得度が高い「スイートスポット」が存在します。これを見つけるのが、アエロプラン活用の醍醐味です。
以下に、代表的なスイートスポットの例をいくつか紹介します。
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