日本語ではシェ―グレン症候群という全身の外分泌腺が破壊される自己免疫疾患の事をさします。口腔領域にあっては唾液腺が壊される故に臨床症状として口腔内の乾燥を主訴とされるヒトが(開業医の先生から)色々と紹介に回って(つまりたらいまわしにされ)大学病院に行きつくのです。
決して怖い疾病ではありません。がしかし根本的な治療法は確立されていないのです。中年女性でどちらかというと裕福な環境の方が罹患されています。ですから対応に苦慮する場合も多いのです。口腔内が乾燥しますから虫歯や口内炎になる方がほとんど。
おそらく戦争中や発展途上国で発症される事はないと思うのです。その意味では究極のアレルギー疾患なのでしょうが教科書的には原因不明と言われている故に私の想いだけでムンテラ(患者説明)も出来ません。がしかし重症感染症で外科的処置を要求される場合や口腔癌の患者さんを診るよりも(術者=私)の精神的負担は軽いのです。
この疾病、私は高齢者、若年者、そして男性を診た事がありません。疫学的に中年女性が罹患するのでしょうか。自己免疫疾患すべてにおいては女性が多い(年齢問わず)。ここに何かヒントがあるのか?正直私にはわからないのです。わからないが興味ある疾病で、大学に籍をおいて科研費いただけるのなら間違いなく研究対象にしていました。