角打ち@横浜市 | we85のブログ

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糖質制限11年目となる歯科医です。歯科界の歪み、私自身の日々などを書いています。ベールに包まれた歯科医師国家試験の現状についても追求。

角打ちというのは酒屋の店先で呑める店のことです。京都をはじめ関西圏にも多くあります。特に神戸市が多く、私も何軒か行きました。角打ちの形態は多種多様で、それが面白くもあるのです。知らない店に飛び込みで入るのは相当な勇気がいるのも角打ちの特徴でしょう。居酒屋や立ち呑み屋と違い店が客を選びますから。会員制の店に近い感覚なのです。

 

私の大好きな角打ちが横浜市南区にあります。大正時代創業で現在の横浜市営地下鉄阪東橋駅付近に移転されたのが昭和20年代。平屋の凄く重厚な建物は重要文化財に指定されてもよいくらいの風格があるのです。間口はとても広く、昔の建物で風通しがよい。ですから冷房もありません。

 

檜のL型カウンターも昭和20年代当時のままだそうで、現在ならとても作れないという貴重品なのです。店の3分の2が角打ちスペース故にゆとりがあります。だから非常に居心地が良い。私は10年近く前から関東圏に行くと必ずこの角打ちに立ち寄ります。ここで呑む事が最高の贅沢だと感じるから。店は開けっ放しで外の日の光が差し込んで来ます。冷蔵庫から勝手に出してきた瓶ビールやウイスキー水割りをカウンターで頂く。ツマミなんて乾き物と缶詰しかないので、私はいつもツマミ無しです。

 

高齢店主の話が又面白い。高学歴で博学ですから話の幅が広いのです。昔から酒屋と米屋は土地の名士しかなれない、と聞いた事があります。(これは京都で聞きました。ここの店主はそれを否定されますが。)

 

店には静かな空気が流れます。時が止まった、という表現がピッタリでしょうか。店主と話し込んだり、他の客を巻き込んで盛り上がったりする事もありますが、何も話さず外を見ながらゆっくり呑むだけでもとても癒されるのです。この角打ちで呑むと気持ちがとても穏やかになれる・・・。故に帰る時には何とも名残惜しくなり、次回いつ又ここで呑めるのかなあ・・と考えます。

 

横浜の財産だと私は思います。関西にはここまでの店あるのでしょうか。少なくとも京都にはありません。孤高の角打ち、という言葉が似合う横浜市南区にある此の角打ちに定期的に通う事で、私は自身の生活バランスを取っているようにさえ思えるのです。いつまでも営業される事を切に願います。