職場で話す事もなかった事務男性(私と同世代)から相談を受けました。それは私が答えを出せる内容ではありません。又、事務男性も答えを求めていらっしゃるわけではない事が容易に伝わったのです。要は私に聞いて欲しい、という意味でした。ですから相手の話を最後まで丁寧に聴いたのです。
飛騨の山奥出身の男性には高齢のお父様がいらっしゃるそうです。普段ならゴールデン・ウイークには帰省され父子だんらんを楽しむとの事。そしてお父様には慢性疾患があり、気持ちがとても落ち込みがちだそうです。それだけに息子の帰省がなかった今年の連休は辛かったそうです。(電話で聞かれたようです)疾病も良くない状況との事。
新型コロナウイルス感染で集落のヒトの目を恐れ、本当は息子に帰ってきてほしいのに、「帰ってくるな」と言われるお父さん。決して本心ではない。本心でなくても集落(近所の目)のヒトを気にしてやせ我慢される・・・。息子さんは気づかれており、とても歯がゆい思いをされているのです。(大阪府から富山県への移動は自粛すべきという誤った感覚を集落のヒトが押し付ける)
私に相談?されたのは、私が常々職場で「新型コロナウイルスなんて風邪やインフルエンザと同じ扱いで良い、マスコミに煽られないように気をつけたいものだ」と言っているからでしょう。がしかし田舎の山奥で1人住まいの高齢お父様、村八分にでもされると大変です。私は私の価値観を押し付ける事などできません。(本当は、「近所なんて気にせずお父様のために帰省されるべきです」と後押しして欲しかったはず)
妙な偏見の前にあっては正論など無力だと感じたのです。新型コロナウイルスに対する誤った考え方、地方に行くほど深刻なのかもしれません。私なら近所の目など気にせず帰省する、といいかけて止めました。田舎に1人残されている高齢父がどうなるのか・・。折角私を信用されての相談なのに何の意見も申し上げられず悲しくなりました。