は急性症状がある感染症等に用いるだけでなく抗菌作用を目的としない使用法があります。少量(抗菌作用目的での投与の半量)長期投与するのです。慢性副鼻腔炎や副鼻腔気管支症候群が適応です。私も慢性歯性上顎洞炎の治療目的で数年前に6か月間内服しました。全然効果が無いので止めましたが、効くヒトには効くようです。
抗菌剤を抗菌目的で使用しないとはずいぶんと斬新な考え方だと思いました。作用機序は多岐にわたっているので、詳しくはネット参照です。=『マクロライド系抗菌剤少量長期投与・作用機序』等で検索するとネットでも正しい情報が列挙されています。活性酸素の話も分かりやすい。(添付文書には記載されていません)
さて本題です。私は6か月で止めましたが、このマクロライド系抗菌剤少量長期投与をなんと6年以上続けているヒトが居ます。特に副作用は無いようですが、非常に恐ろしいと私は思うのです。漫然と使用して耐性菌の問題はどうなるのか・・・。本来の使用法として、3か月から6か月服用して改善をみられない場合には使用を中止する、というのがセオリーなのです。この期間でしか使用しない故に耐性菌の問題が無いとされています。
50代男性で私の知人です。昨年、慢性副鼻腔炎が重症化したのも、もしかすれば間違った薬物療法が原因だったかもしれません。真相は藪の中なのですが、知人はなんと7年目の今も医師の処方どおりにマクロライド系少量長期投与を真面目に続けているのです。本当に良いのか・・・。「私なら止める」と意見を言うのが精一杯。それ以上の事など言えません。
この話、ウイルス感染で抗菌剤(マクロライド系に限らず)を服用し重症化した話を想い出してしまったのです。間違った服用例でも少量だから長期間だから問題化されない場合もあります。これは慢性疾患の薬剤すべてにおいて共通だと思うのです。知人にはセカンド・オピニオンを受ける事を勧めています。