osteosarcoma | we85のブログ

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糖質制限11年目となる歯科医です。歯科界の歪み、私自身の日々などを書いています。ベールに包まれた歯科医師国家試験の現状についても追求。

日本語では骨肉腫と言います。これは悪性骨腫瘍で最も多く、通常では若年者の大腿骨にみられます。テレビのドラマで出てくる(広義の意味で)小児癌で「命を守るために足を切断する」という内容のものでは、この骨肉腫が多い。骨肉腫が怖いのは早期に肺(まれに肝臓にも)に転移し死の転帰を取るからです。最近では治療成績が向上していると言いますが・・。

 

この骨肉腫、顎骨にも見られる事があります。骨肉腫全体の5㌫くらいが顎骨骨肉腫だと言われています。大腿骨で見られるものよりも好発年齢が高い事、又大腿骨に比べ顎骨のそれは予後が良いとされています。(あくまで大腿骨と比べて、であって肉腫は肉腫です)

 

非常に稀な疾患ですから、私自身が診た経験などありません。学会での症例報告や文献でみていただけです。がしかし歯学生に講義する場合に絶対に外せない。それは顎骨骨肉腫の初期症状が顎関節症と非常に似ているからです。開口障害(口が開きにくい)、顎運動障害、そして顎骨の疼痛。これらが共通症状であり、問診から歯科医ならだれもが顎関節症だと考えます。画像診断すれば容易に鑑別できるのですが・・。

 

逆に問診で悪性疾患を疑う場合とは、【痛み止めを服用しても効果がない・痛みで目が覚める、患部に激しい熱感がある、そして神経症状が出る(腫瘍が浸潤して痺れる)】などがあげられます。これは骨肉腫に限らず顎骨に生じる悪性腫瘍を(顎関節症)と鑑別するときの手がかりとなります。基幹病院に紹介するか否かの判断基準。そして患者としても【】内の症状に注意する事が受診を急ぐか否かを決める基準になります。

 

(口が開かずに食べるたびに激痛が走るのですから顎骨骨肉腫の病悩期間は比較的短いとされているようです)