医学部、歯学部にあっては国家試験に合格しなければ全く誰からも相手にされませんし、行先なんてありません。例えば薬学部や獣医学部では国家試験に合格せずもできる仕事はあるようです。旧帝大の薬学部では薬剤師にならず研究職につくヒトも多いと聞いた事もあります。(医学部や歯学部を卒業した時点で、生物や化学の高校教員免許が与えられれば国家試験に落ちた時の慰めにはなるでしょう。実際にそんな意見もあるそうです。)
歯学部卒業し今年歯科医師国家試験に落ちた方々、私のところでは方向転換されるケースはありません。(現時点で。)それは歯学部卒で歯科医師でない場合、家が会社でも経営していない限りつける仕事が無いというのが理由。ですから無茶を承知で合格するまで国家試験を受験し続ける場合がほとんどなのです。
貴重な20代、30代で無駄なエネルギー消費し、合格見込みの少ない受験勉強に全力を注ぐ・・。そんな事なら強引に方向転換した方が良いのに、と以前は考えていました。がしかし苦労に苦労を重ねて卒業し今に至っているのに放棄するのは悔いが残るでしょう。又粘り勝ちのようなケース(何年も受験を繰り返し歯科医になれた)も実際にあるわけです。
歯学部卒で歯科医になれない、もちろん一般企業に相手にされるはずもありません。そんな場合には自身で商売でもすれば、と思った事もありますが不合格になった方らの性格を考えると、とても商売なんて器用な事できないだろうなあ・・。
歯科医師国家試験で受験指導していると、合格発表の後に見る明暗に胸が痛むのです。不合格になったヒトは死にたいほど苦しいはず。その苦悩を測り知る事なんてできません。