舌磨きが舌癌の原因? | we85のブログ

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糖質制限11年目となる歯科医です。歯科界の歪み、私自身の日々などを書いています。ベールに包まれた歯科医師国家試験の現状についても追求。

昨年12月に私はブロ愚で「間違った舌磨きは舌癌の原因になる事がある」と書きました。がしかし「舌磨きが舌癌の原因になる」とは書いていません。とある歯科衛生士のブログを読んでいると、「舌磨きが舌癌の原因になる」とあったのです。これは嘘。もし本当なら中学時代から舌磨き(それも歯学部4年生までは正しい舌磨きの仕方すら知らなかった)を35年続けている私はどうなるのでしょうか・・。

 

舌癌というのは舌の中3分の1の部位に好発します。(後3分の1では器具を使用しないと見られないので、実際には「舌の奥」と表現した方が分かりやすい)。舌の奥のうち側縁部に生じる事がほとんどなのです。そして舌磨きの対象部位となる舌背部ではほとんどおこらないとされているのです。ですから舌側縁部を集中して磨かなければ全く問題ありません。

 

舌はリンパ系が発達しているため早期に転移しやすく両側転移も多いです。顎下リンパ節にも早くに転移します。口内炎と舌癌の決定的な違いは後者において表面が汚い潰瘍を形成し触れると硬いです。俗にいう「しこり」。又通常は痛みが無いのですが、潰瘍に感染を伴うと疼痛を伴います。それゆえに舌癌を口内炎と誤診しやすいのです。

 

 

舌から舌苔を除去し清潔で口臭の無い口腔環境をつくる事は大切です。口腔だけでなく全身の健康維持にもつながります。舌苔を除去するとサラサラ唾液が大量に分泌され、これが免疫力を高めるからなのです。そして無知な中学生であった私(舌磨きをはじめた当初)でも正しい舌磨きをしていた事になります。専門家の指導を受けずとも100人中99,9人以上が正しい舌磨きをしているでしょう。「舌磨きは舌癌の原因になる事はほぼ無い」と言えます。知識に惑わされると折角の知恵を台無しにしてしまう気がするのです。