糖質制限禁忌 | we85のブログ

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糖質制限11年目となる歯科医です。歯科界の歪み、私自身の日々などを書いています。ベールに包まれた歯科医師国家試験の現状についても追求。

という事などあり得ないと考えていました。タバコと糖質は同じ位置づけで、どちらも①発癌性があり②免疫力を低下させ③依存性があるという共通項に気づいていたのです。ですから特殊な基礎疾患、例えば肝臓で糖新生ができないような非代償性肝硬変のようなヒトでも糖質制限に理解ある医師の指導のもと、糖質制限する事が大切だと思っていたのです。

 

ところが私の師匠であるたがしゅう先生のブログ記事の内容にハッとしたのです。「糖質制限する事が精神的ストレスになるのであれば、本末転倒。決して糖質制限が良い方向に働かない」というようなものだったのです

 

これを読んだとき、私は反省しました。そして糖質制限を科学でなく宗教のように捉えていたのは実は私自身ではないのか・・・と。いくら正しい事でも無理があればよくない。ですから糖質制限がストレスになるヒトが無理に糖質を我慢するとその負の刺激が血糖値上昇につながるし、ほかにも健康上の問題が生じる恐れがあるわけなのです。

 

糖質制限はあくまで楽しみながら進められるヒトがすべきなのでしょう。もっとも糖尿病合併症で下肢切断、透析、失明の危険がせまっているヒトにあっては悠長なことを言わずに糖質制限を受け入れる必要があるでしょう。その場合、「精神」から見直し、そして糖質制限を受け入れる方向づけを要するように思います。動機づけ、というのでしょうか。

 

たがしゅう先生のブログに加えて、私が上記の考え方をするようになったのには他にも理由があります。それは5年くらい前から祇園の小さな店で会う50代男性の事です。肝硬変で腹水がたまりそれでも毎日呑まれています。毎週のように顔を合わせることもあったのですが、突然顔を見なくなり、久しぶりに会って驚いたのです。痩せて見るからに体調が悪そうでした。理由をご自身からおっしゃったのです。「しばらく禁酒していた」と。

 

しかし呑まなくても調子が悪いので再び呑む・・・という選択でした。結局歩く事も満足にできずとも、祇園には出てこられます。そして再び吞みはじめてから体調も小康状態とのこと。今でも、禁酒して体調が悪化したときの事を言われます。「呑めないストレスは病気よりも辛かった」と。これって「糖質を摂れないストレスは病気や肥満よりも辛い」という事に通じ合うものがあると思うのです。