口腔癌 | we85のブログ

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糖質制限11年目となる歯科医です。歯科界の歪み、私自身の日々などを書いています。ベールに包まれた歯科医師国家試験の現状についても追求。

私がいつも読んでいるお医者さんのブログがあります。若くして頭頸部悪性腫瘍になって、自ら食を通しての寛解法を模索されている方です。その内容というと糖質制限者にとても有益なのです。レバーが甘いという感覚こそ糖質制限の上級者レベルだなあ、と思いながら毎日楽しく読ませていただいています

 

この先生、「一般歯科の歯科医に口腔癌の知識が無い」と言い切られています。正確には「無い歯科医が多い」とすべきでしょうが、この考え方私も賛成です。知識が無い歯科医も多いですが、歯にしか興味が無いヒトも多いと思います。ですから、時に「随分前から歯科医にかかっているのに口腔悪性腫瘍を指摘されなかった」=(歯肉の悪性腫瘍)=という口腔癌の患者さんが出てくるわけです。(この誤診で廃業した歯科がいます=相手は祇園のヒトです)

 

 

ところで、このお医者さんのブログを読んで驚きました。それは「歯科医に口腔癌の知識は無い」記事の論拠として、25歳男性の下顎骨骨肉腫の症例を挙げられているのです。骨肉腫というのは若年者の大腿骨に多くみられます。骨肉腫全体の6~7割がそうなのです。そして顎骨にみられるのは全体の数パーセント。しかも若年者に少なく、比較的高齢者に多いのが特徴なのです

 

もし私が画像診断等で若年者にあっての顎骨病変の所見を見つけても、骨肉腫を疑う事などできないないと思います。(顎骨にあっては悪性腫瘍が非常に少ない)=(正確に、顎骨骨肉腫を画像から疑えるのは歯科放射線学が専門の歯科医だけでしょうかね?鑑定診断は病理ですが。)

以前に下顎骨肉腫の症例報告で1例だけ聞いた事がありますが実際に診たことありません。そんな稀な疾病なのです。(話はそれますが、下顎骨骨肉腫になった若い男性のブログ、このお医者さんを通して拝見しましたがとても素敵な感性の持ち主なのです)

 

口腔領域の悪性腫瘍にあってはやはり歯科医が初診歯科医になる事が多いし、発見には歯科医のチカラが絶対に必要です。常に口腔粘膜を視診しているわけですから。しかし口腔粘膜の病変に関心ない開業一般歯科医が多い事も否めません。何かあってからでは遅いのですが、認識をもつ歯科医が少ないのです。そして私自身が患者になった場合、歯科医にそのような事をアテにはしません。口腔癌を発見しても、保険点数としては基幹病院に診療情報提供(紹介状)を書く分しか取れません。(そんな意識で歯科診療する歯科医がとても多い。だから口腔粘膜疾患に関心が無い)

 

顎骨骨肉腫や歯肉癌の顎骨浸潤した症例では無理ですが、視診で明らかに認められる口腔癌のスクリーニング方法を2018年2月2日の「しこり」に書きました。この方法がセオリー。医師や歯科医でなくても誰でも有用です。毎日の歯磨き時に参考にされれば幸いです。(一度読み返していただければ幸いです)