仕事の関係で某歯学部付属病院を訪ねました。歯学部卒業の私にとってなじみ深いので、(出身大学ではないので懐かしくはない)興味津々です。チラッと一般歯科の診療室も垣間見ました。
若い歯科医がたくさんおられます。学生さんか研修歯科医かわからない(名札でわかるはず)そんな雰囲気で患者がどんどん流れている様子。
ふと思いました。大学病院だからより良い歯科医療が提供されるのか(開業歯科医に比べて)?確かに安全面からいうと一流です。公私立に関わらず歯学教育の場ですから、器具の使い回しまど絶対ありません。徹底した滅菌消毒された器具を用い、グローブも患者ごとに変えるという本来当然の事がなされているはずです。これが当たり前の事です。(行わない開業歯科医院がおおすぎ)
しかし大学です。医育教育機関です。若く未熟な歯科医が患者を診ています。口腔外科や障害者歯科といった特殊な分野では指導歯科医がついていますが、一般歯科にあっては若い歯科医が自身の判断で対応します。これは(患者にとって)いけません。
ふと嫌な事を思い出しました。もう20年も前、歯学部付属病院でクラウン(被せ物)の下(歯)が疼く=うずく。痛くてたまらないという主訴を若い歯科医に話しました。このときは本当に痛くて辛かった。当然被せ物を撤去し神経(歯髄)が通っていた場所を洗浄、根尖病巣にアプローチすると考えていました
実際、エックス線を見ると大きな根尖病巣がありましたから。場合によっては、もっと大がかりな処置になる可能性もあったのです。
ところが卒後数年目と思われる若い歯科医は信じられない事をしたのです。「咬合関係があっていないから痛む。だから咬合調整をして様子をみる。痛みは感染が原因だから抗菌剤をのみなさい」
歯だけでなく、顎骨も疼く患歯のクラウンを高速回転するターヴィンで削りはじめたのです。同部顎骨に不快な鈍痛が走ります。処置が終わっても何ら改善しません。さすがに私は抗議しました。しかし説明は同じ。若い歯科医にクラウンを撤去し根管内から根尖にアプローチする技能がなかったわけです。
大学病院だからこそ、このような歯科医も居るわけです。そして残念ながら現在も変わってないはず。若い歯科医の知識や技能なんてピンからキリまであるのでしょう。担当歯科医を指名できる場合以外、私なら患者として今後も歯学部付属病院には近づかないと思います