歯科での患者学⑦ | we85のブログ

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糖質制限11年目となる歯科医です。歯科界の歪み、私自身の日々などを書いています。ベールに包まれた歯科医師国家試験の現状についても追求。

顎が痛い、口を開けると不快な音が鳴る、顎関節に違和感がある。若いヒトを中心として、このような訴えをお持ちの方も多いはずです。私は高齢者施設での歯科診療ですから、現在のところ顎関節症の患者さんを診る機会はほとんどありません


しかし以前には顎関節症の方と多く関わっていました。そして、その経験を通して感じた事は、歯科医院で顎関節症は治せないという事なのです。

通常の一般歯科では顎関節部を漠然と診断できるパノラマ断層x線撮影装置で顎関節の状態を診査します。しかし、この装置では余程の酷い器質的な疾患が無い限り診断できません(ですから私達歯科医はできたフリをする事もあります。=私はしません)


本当に顎関節症かどうかの診断には高度な歯科医療機関での歯科放射線科歯科医の診断が必要なのです。ところが、歯科医である私が顎関節症を主訴とした場合、歯科医に頼りません。それは私が歯科医だから申し上げるのではないのです

高度な画像診断で具体的な診断がついても、処置はスプリントという器具を患者に装着さすだけなのです。そしてその装置に何ら意味が無い事はナンチャッテ歯科医である私ですら感じています。

もし私が顎関節症の患者さんを診た場合、顎関節マッサージを勧めます。その手法をお伝えします。もし顎が外れた場合、私が整復する事になるのかもしれません。しかしこれは困ります。若い頃に病院歯科口腔外科に「顎が外れて唾液がながれ、話もできない」という状態の患者さんの整復を試みた時、手を噛まれました

その出来事が今の私に顎関節の整復に恐怖心を残しているのです(随分と話しがそれました)