常々書いていますが、歯科医療の介入は最低限にすべき。それでないと歯科領域のみならず全身的な問題も生じます(特に感染症の問題)ところが歯周疾患の治療で特殊な場合、歯科の介入が必要不可欠な事もあるのです。
歯肉増殖症。てんかん、ある種の高血圧症の治療薬、あるいは免疫抑制剤を服用している一部にみられる症状です。歯牙の上に歯肉が増殖(盛り上がり)し、口腔内のセルフケアが非常に困難な状態になります。
この場合、歯科での歯肉切除術が必要となります。これをすると正常な歯肉の形態に近づけてケアが容易になります。逆に増殖した状態ではセルフケアは不可能です
ただし、歯肉増殖症以外の症例に対して歯周外科(歯周疾患で歯肉にメスを入れること)は極力避けるべきだと考えます。一度外科的侵襲を受けた歯肉は元にはもどりません。歯科医は歯周外科のメリットばかり説明するもリスクには触れない事が多いからです
歯肉増殖症という特殊な例を除いて、歯周疾患の治療法は正しい口腔ケアを飽きずに懲りずに継続するしかないと考えています