私は昭和な空気がする酒場で昼間から1人酒をするのが好きです。音楽もなく、年配の1人客が黙って吞んでいる空間。そんな中で文庫本片手にグビグビ吞んでいると、すごく落ち着きます。残念ながら関西で該当する古典酒場は存じませんが横浜にあります。
黒いダイヤル式電話が今だ現役で天井には扇風機があります店主は高齢夫妻。愛想は良いですが客人に干渉しません。生ビールなんて洒落た物は無く、ビールは横浜らしくキリン大瓶が凍るくらい冷えています。客人は皆、濃いハイボールや酎ハイを静かに吞んでいます。
アテは刺身や煮込み、御新香程度です。居酒屋でなく酒場ですから食はあくまで付属品。吞む店なのです。(中央市場が近いので良い刺身があります)その名も「市民酒場」。名前まで素敵だと思います。
今回の出張時にも伺いました。4回目くらいです。私にとって、ここで吞む事自体が最大の癒しになります。しかし1つ困った事があるのです。普通でさえ安い店なのですが、美味しいおでんの付き出しが無料で提供されます。(おでん2つ)
この付き出しおでんに決まって「じゃがいも」が出てきます。無料ゆえ断りにくいのです。失礼な行為のような感じます(そのような雰囲気)。丁寧に手作りされているので残す事はさらに失礼になりそうなのです。
今回、意を決して叫びました(入店直後)「ビールください。じゃがいも苦手なので無しでお願いします」店主は静かに返事をします。決して機嫌を損ねたような様子ではありません。(そんな事には動じない感じのヒトです)
ギンギンに冷えたビールとともの運ばれてきた皿を見て私は唖然としました。じゃがいもの代わりに「ちくわぶ」が出てきたのです。しかし残すわけにいきません。私はじゃがいもよりも糖質が多い「ちくわぶ」をきれいに完食しました。出汁が染みた「ちくわぶ」、美味しいと感じました。しかし糖質制限を厳格に継続する事の難しさを古典酒場で実感したのです。
「ちくわぶ」の糖質を考えて、2本目のビールを断念。吞みたくもないハイボールにして酒場の雰囲気を堪能しました