大学1年と2年の時に受けたドイツ語講義はドイツ人教授でした。私は苦手でした。試験も苦痛でした。その試験が想像を絶するものだったのです
ふつう試験では時間制限があるはずです。時間制限があるから試験できるともいえます。これは大学だけでなく、中学、高校でも同様です。ところがドイツ人教授の試験に時間制限がありません。それどころか、途中放棄は許されないのです。
午後1時半からはじまって、通常の午後3時試験終了時間で回答できていない者は「居残り」。午後5時でも6時でも最後の1人が答案用紙を完全に埋めるまでドイツ人教授は試験室を離れません。ドイツ語辞書持込可能(というよりも絶対必要。書き込みも可能)ですから放棄は許されないのです
辞書を忘れた、という(はじめから試験放棄目的)ヒトには強引に辞書を貸し出す(押し付ける)という親切な先生でした。しかし試験に対する感覚が日本人と全然違う事に戸惑いました
厳しくもあり優しくもあるドイツ人教授でしたが、進級判定には非常に厳格で、教養学部でもっとも留年者をだす講義だったのです。昨日のタケシ君と私は共に苦しみました。そして再試でギリギリ合格という事ばかりだったのです。試験時間5時間という事もありました。途中トイレ目的での退出可能です
歯科医になった今、ドイツ語とは全く無縁です。カルテは保険点数に関わる内容は日本語で記載します。傷病名や症状は英語の場合もあります(歯科の世界では、特に病理カルテでは傷病名は英語と決まっています)しかしドイツ語が出る幕はありません
(電子カルテでは日本語すら書く必要がありません)
60歳以降の歯科医はドイツ語を使う方の居ますが、私にはわかりません。ですから、ドイツ人の熱心な講義は役に立っていないわけなのです・・・