今年の歯科医師国家試験合格率は63、6㌫でした。(昨年は63、8㌫)3103人受験して1973人合格です。ところが、受験したのは3103人ですが出願したのは3706人です。600人強が欠席です。これは病気や事故よりも卒業延期で受験できなかった事が理由でしょう
大学別の合格率を見てみると、ワースト1のA大学が合格率31,1㌫です。現役生で合格率が最悪なB大学では現役合格率が39,8㌫。(国家試験浪人では現役よりも合格率が極端に悪いのです。)
合格率が6割に届かない大学が9校。しかしこれらも額面どおりに受け取れません。大学が受験生を選抜しているからです。逆の言い方をすれば成績の悪い学生は卒業延期させて受験させないのです。ですからワースト1のA大学の学生が6年間でストレートに歯科医師になれる割合は3割にも満たないわけです
以前の歯科医師国家試験は「資格試験」でした。つまり問題全体の6割を正しく解ければ人数にかかわらず合格できたのです。しかし現在は「選抜試験」です。合格基準が公表されず、人数で切るわけです。しかも制度が変わり禁忌問題があります。(間違うと点数にかかわらず落ちる問題)
歯科医師過剰問題はマスコミが取り上げますが、歯学部に入学しても歯科医師になるのが難しい現状はあまり報道されません。しかし、これこそがおおきな社会問題なのです。
さらに合格率のからくりが垣間見えた今年の国家試験でした。大学側は酷使合格率が低下すると学生が集まらないので嫌がります。そして皺寄せはすべて学生にきるわけです。