故水木しげる氏によると、幸福の七か条の1つに「努力はヒトを裏切る」と思うべきだとあります。40歳で結婚され、45歳で芽が出たという苦労人の言葉らしく感じました。
歯科医師国家試験を受験され続ける方でも40歳を超えているヒトも居ます。その過程として、24才で学部をストレートで卒業されてから不合格が続いているヒトも居れば、留年を繰り返し30代半ばや後半で卒業し、それから国家試験を受験するヒトも居ます。
さらに放校(学部在籍は基本12年が限度)と再入学を繰り返して莫大な金と時間を浪費しながら年齢を重ねた方もいるのです。歯学部を卒業できずあきらめる場合も多いですが、卒業されれば皆何度も国家試験を受け続けられます。
本当に苦労して受験されているヒトであっても、過程での努力を評価することはありません。寝ないで勉強されても結果が出なければ意味が無いわけです。逆に不真面目な態度で受験と向かい合っていても、合格できれば文句ないのです。
時に学生さんや父兄から、「we85は冷たい」と言われます。しかし私は結果がすべてだと考えています。どれだけ真面目に、ご両親やわたしたち教員に感謝しながら毎日しっかり努力していても合格するか否かは別問題なわけです。
私の同級生に(現役で)受験当日食中毒になったヒトが居ます。学年で1、2を争う優秀なヒトでしたが不合格。1年間独学で(国家試験予備校にも行かず)勉強され無事合格されました。そして卒業後(合格後)の進路として医学部公衆衛生学教室を選ばれました(社会医学系講座なので歯科医でも入局可能)
自身の苦い経験を乗り越えて、食中毒関連の研究者を目指されたわけです。1年のブランクで歯科医になれたからよかったのですが、このような不慮の出来事から優秀な学生が酷使不合格が続くヒトも居るわけです。(1回落ちると合格しにくくなります。)
努力はヒトを裏切る・・・。どんなに熱心に勉強しても結果がでなければ意味はありません。どんなに品性を磨いてヒトに求められる良いヒトになっても病死すれば終わりです。体力をつける努力をし身体を鍛える努力をしても火事や地震がくればヒトは脆いものなのです(受験から飛躍した話なのですが)
水木氏の言葉は本当に深いです。受験の話だけでなく、ヒトの仕合せとは何か、仕合せになるためにはどうすれば良いのか、を私たちに問いかけているように感じました