10月2日に『「がん もどき」について③』で近藤先生は医療の8割は本来受ける必要なないのに受けているもの、と言われている事に触れました。
では歯科医療の場合について考えてみたいと思います。歯科疾患の中心である虫歯と歯槽膿漏、そして顎関節症や口内炎を例として出すとわかりやすいでしょう。
歯槽膿漏は40歳以上の8割が罹患していると言われています。ですから、虫歯や口内炎を主訴に歯科を受診してもカルテの傷病名には歯槽膿漏がついてきます。すると特に検査や処置をしなくても「歯槽膿漏」を主訴ででも受診した事になるわけです。(その分お金もかかります)=この話題はいずれ又
では本当に歯槽膿漏を治療するのに歯科医療が必要なのでしょうか。歯槽膿漏治療の中心はセルフケア(自分で口腔ケアすること)と、それが必要だと思う動機付けです。歯科医療が介入するとすれば後者でしょう。
歯周病学の教科書には、歯科医師等によるスケーリングがセルフケアを上手に行う上で必要だし、悪化した歯槽膿漏では手術して見えない部分の炎症を抑える(細菌を除去する)事をしないとセルフケアができない、とあります。
しかし歯槽膿漏は口臭の原因になる、糖尿病はじめ全身疾患との関連もある、いつまでも自分の歯で噛みたい、といった思いがあれば歯科医に動機付けをしてもらわずとも、セルフケアをしっかりしようと思えます。歯槽膿漏が悪化すると歯が抜けます(歯を支える骨にまで炎症が波及してしまうため)
歯科医師等の処置をあくまで補助的なもので、本当はセルフケアを丁寧に行う事で良好な状態を維持できます。ですから、いくつかの例外(特殊なタイプの歯槽膿漏)を除いて、どんなに酷い歯槽膿漏でも歯科医療は必要ありません。
例を挙げると白血病性の歯槽膿漏であっても、セルフケアだけで歯槽膿漏をコントロールできる場合があります。特殊な歯槽膿漏の例は本当に限られた急性症状を伴うものだけなのです。
ただし、はじめに正しいセルフケアの方法を指導してもらう必要はあるかもしれません。これは正しく行っているヒトに聞くか、ネットで調べても良いでしょう。
治療の中心はセルフケア。ですから歯槽膿漏に関しては歯科医療がほとんど不要だと言えそうです
(続く)