とある医療系専門学校の講師に「ばい菌」を連発する先生が居ます。患者への説明に「ばい菌」というのは良いでしょう。しかし将来医療に関わる学生さんや、わたしたち講師にまで「ばい菌」というのは問題です。というか信じられません。他にも、「この先生、偽者ちゃうんか?」というような言葉使いがあるのです
ウイルス、細菌、に加えて真菌や原虫もあわせて微生物といいます。「ばい菌」とは細菌と同義語なのか、それとも4つあわせた微生物と同義語なのか。「菌」というくらいですから、細菌と真菌のみをさすのか。(このうち抗生物質が効くのは細菌だけです。余談でした)
「ばい菌」、教育の場では許されない言葉です。定義があやふやな言葉を使うのはご法度ですから。学生が混乱してしまいます。
しかし面と向かって注意する事など出来ません。私はこっそり講義を覗きに行きます。それに気づいて(相手さんも)互いにバツが悪かったようで、何を思ったのか私に名刺を差し出されました。これまで挨拶程度の関係でしたが・・・。
名刺を見ると××大学非常勤講師、医学博士○○○○とあります。本来なら初対面で名刺交換するのですが、何故かこのような流れになったのです。
明らかに私が不信を(講義内容に)持っている事に気づいた故、名刺を差し出されたのでしょう。その意味は「アンタが何に文句あるんか知らんけど、おれは医学博士やで」と言いたかったように感じました。
「教育の場では学位の有無よりもわかりやすい講義を正しくするヒトが偉いんや・・・」と言えませんでした。20年前なら面と向かって言っていたかもしれませんが。
私が学生時代、「恥は若いうちにかけ」と言われていました。知らない事を知らないと言わないで居ると年を取ってから誰にも聞けずに恥じをかくんは自分や、と。ばい菌、という言葉を聞いて思い出しました
※医学博士=医師ではありません。歯科医師や薬剤師だけでなく、医療と直接関係ない分野の医学博士も多く存在します。同様に歯学博士=歯科医師ではありません。歯科医師でなくても歯学の分野で学位を取ると歯学博士になります。患者を診察できない医学博士、歯学博士も多く存在しているのです。