続・やさしい歯周病学 | we85のブログ

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糖質制限11年目となる歯科医です。歯科界の歪み、私自身の日々などを書いています。ベールに包まれた歯科医師国家試験の現状についても追求。

歯学部学生時代に正しい口腔ケアについて熟知したはずの私でしたが、若い頃から歯周病の症状がありました。若年性のそれとは違いましたが、早期に発症してしまったのです。


理由は歯並びです。下顎右側小臼歯、上顎左側大臼歯がともに舌側転位(まっすぐはえていない)のです。ですかた見かけでは歯並びが悪い事はわかりませんが、口腔ケアは非常に難しいのです。


余談ですが、学生時代に私の口腔内を見た歯科衛生士は「歯学部の学生のクセに歯並びが悪すぎる」と私をなじりました。当然、若かった私は黙っていません。言い合いになりました。(それほど悪いのです)



歯列不正部位の歯肉は磨きにくいので、歯間ブラシを何度も繰り返します。汚れがなくなっても続けるのです。歯ブラシを持っても同様です。全顎をやる時に不正部は何度もします。そして全て終えてからもう一度、仕上げをしています。


歯列不正があってもセルフケアは十分可能だと言えます。時間は相当必要ですが。



歯槽膿漏の予防には・・という言い方で売り出しているは歯磨きもあります。しかし基本は何も必要ないのです。セルフケアとして歯ブラシを用いての機械的清掃が最良の予防であり治療なのです。



塩化リドチームが歯槽膿漏の効果があるとどこかの大学が発表していました。(膿を出す)この薬剤は以前、抗菌剤の組織移行性を高めるといわれ、歯性感染症で抗菌剤を処方する場合常に同時に出ていた物です。歯槽膿漏には、その3倍から6倍量が必要でした。


私も自分で口腔ケア出来ないような精神障害があるヒト、認知症のヒトに長期間処方していた事もありました。しかし半年たっても歯周ポケットの深さは改善されません。文献にはもっともらしい事が記載されていても効果が無ければ無意味なのです。


結局歯槽膿漏の薬物療法には無理があったのです。最近塩化リドチームの添付文書から歯槽膿漏が消されました。それより前に、抗菌剤を組織移行性を高めるというのも削除されていたのです