69歳女性が歯学部入学 | we85のブログ

we85のブログ

糖質制限11年目となる歯科医です。歯科界の歪み、私自身の日々などを書いています。ベールに包まれた歯科医師国家試験の現状についても追求。

数年前に関東の私立歯科大学に69歳の会社女性社長が歯学部に入学されました。おそらく昨年あたり卒業されているはずです。



50歳代で医学部の入学し60歳で医師になった男性の話は時々ききます。僧侶から医師になった男性も50代だったはずです。立派な事ですが、周囲は混乱するかもしれません。臨床実習で指導医よりの年上なのですから。


高齢では体力面でも苦しいです。長時間の手術は難しいでしょうから、外科系の講座に進むのは厳しいでしょうね。目も衰えているはずですから細かい作業は難しいです。



歯学部でも歯科医師国家試験に落ち続けて40歳代で歯科医になるケースはあります。正直、どのように仕事されるのかなあ?と不安になります。10年以上前に学部を卒業されたわけですから、知識はあっても現場で戸惑います。出身大学で再度臨床実習ができれば問題ないのですが。




このようなケースと表題の女性とはまったく別だと思いました。70歳をすぎて歯科医師になるわけですから。厳しく理不尽な歯学教育に耐える事は大変だったと思います。


なぜなら高齢学生は優秀なのですが、若い馬鹿教員の理不尽な態度に腹を立て折角入学した歯学部を辞めていくヒトを何人も見てきました。「歯科医の常識は一般人の非常識」という場面が多いわけですから、社会経験豊富な高齢学生には我慢が難しい場面もあるわけです。





70代で一般歯科診療はできるのでしょうか。若い頃から続けていれば可能でしょうが、それでも世間では引退する年代です。引退して若いヒトを温かく見守る歳なのです。



当時69歳女性が、現在どのような分野で活躍されているのか興味があります。基礎系で研究するのも、動物実験は難しいはずです。歯科治療同様細かい作業が必要ですから目がついていきませんから。動物を使わない疫学のような分野ならば研究職も可能かもしれません。社会経験も間接的に役立つはずでしょうからね。