上手な偽歯科医か、下手な資格を持った歯科医かどちらを選択するか?とフジテレビの番組が調査をしたそうです。(おそらく歯科技工士が偽歯科医をしていたニュースが報道された時の事でしょう)すると75㌫のヒトが上手な偽歯科医が良いと答えたそうです。
この内容について開業歯科医がブログでコメントしていました。「その結果に安心した、上手かどうかがポイントである事に安心した」と。
私には全然理解できません。テレビ番組でのアンケート結果もですが、ブログを書いた歯科医の感覚にも、です。6月24日に書いた内容と重複しますが歯科医に必要なのは「上手な治療」ではないのです。安心安全な患者対応できる事が最優先であると考えます。
完璧な治療は出来た。綺麗な補綴物(入れ歯、詰め物)しかし服用した薬剤で薬疹が出て重篤な後遺症が生じたという場合も考えられます。あるいは根の治療をいい加減に行った、だから補綴後に歯痛が出て治療のやり直しを余儀なくされた、という事もあり得ます。後者の例は結構あるはずなのです。もちろん歯科医は非を認めません。患者側に問題があるよう説明します。
偽者でも見よう見まねで歯科治療はできるかもしれません。歯牙を削ったり、入れ歯を調整したり、さらには局所麻酔をして抜歯することも可能なのかもしれません。しかし突発的な事態に遭遇した場合には絶対に対応できないはずです。逆に「下手な」歯科医であっても、日々しっかり勉強してきたヒトならば広い視野の下、冷静な判断対応が出来ることでしょう。
ブログにあったように、歯科医ですら優先順位を勘違いしているのですから、世間のヒトが「上手な偽歯科医」を選択する感覚でも仕方がないのかな?と思えなくもありません。実は歯科医行為と歯科診療補助行為との境界があいまいな部分も無くはないのです。時々歯科衛生士や歯科技工士が偽歯科医になる事が報道されます。考えられません。
偽歯科医が歯科医行為を行う事は許せません。同時にブログに問題コメントをした歯科医に対してもとても複雑な思いがしました。