以前に口腔悪性腫瘍になった場合歯学部付属病院の歯科口腔外科を受診しない方が無難、耳鼻咽喉科受診が良いと書きました。理由として術前検査や術後管理、そして全身麻酔まで歯科医師が行うからです。端的に言うと歯科医師に全身管理を任すのは危険、という事を言いたかったのです。
インプラントは人気があります。失った歯が戻ってくるわけです。入れ歯と違い違和感なく食事が楽しめます。まさに夢のような事なのかも知れません。生活の質が随分向上するはずです。
しかし幾つかの大きな落とし穴があるのです。インプラントでは顎骨に穴を開けて歯根部分を挿入します。これは口腔内の処置でとどまりません。全身状態を管理する必要があるわけです。そして相当危険も伴います。歯科医も患者も安易に考えていますが、何がおこるかわからない処置をするには勇気がいるのではないでしょうか。当然全身管理も必要です。
顎骨を大きなトンカチのような器具で穴を開けます。局所麻酔をしますから痛みはありませんが下顎親不知を抜歯するよりもはるかに危険です。歯科医師に全身管理を任す必要が出てくることも含めて。
そこまでしてインプラントは必要なのか?勿論経験豊富で安心安全な処置をされる歯科医が大半です。しかし間違いがおこった場合には只ではすまないのです。命にかかわります。歯をなくしてた場合、安全な入れ歯で十分という考え方もできるはずです
機器の業者の口車に乗せられて見よう見まねでインプラントをしている歯科医も居ます(業者も歯科医師も儲かるという点だけで)。話を聞くと恐ろしくなるわけです。卒業年度が私と同じ同業者に、思わず「ヒトの身体を何とおもとるんや」と言いそうになった事があります。言いませんでしたけど。