イソジンをはじめとするうがい薬は口腔内を消毒する目的で用いられてきました。歯科だけでなく咽頭炎の治療に内科や耳鼻科でも幅広く使用していました。これが大問題だったのです。
口腔内でイソジンのようなヨード系の薬剤を用いると折角の常在菌が死滅してしまいます。常在菌は口腔内に存在して病原性がある細菌をやっつけます。ですからイソジンうがい薬を用いてしまうと、自然な形で病原菌を死滅させことができず、常にうがい薬を使用しなければならない事になるのです。
咽頭炎もしかりです。咽頭炎では何よりも水道水が予防治療効果が高いというデータがあります。含まれる塩素の効果です。
同様に私は傷にも消毒しません。消毒した方が治癒が遅くなる事を体感的に知っているからです。怪我をすると外傷面に血球が集まってきて菌を貪食します。ある程度進むと集まった細胞成分が減ってきて、線維成分が増えます。これが「かさぶた」の材料です。そして最終的に傷は「かさぶた」となって治癒するのです。ところが消毒してしまうと、菌を貪食してくれる味方までなくなってしまいます。ですから治癒が遅くなるのです。
口腔内も皮膚も理屈は同じ事なのです。薬は極力使用しない。それには従来の常識を疑う事からはじまります。現在、使用期限が切れた大量のイソジンを洗面所の掃除に使用しています