【耳管狭窄症、闘病記】 | we85のブログ

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糖質制限11年目となる歯科医です。歯科界の歪み、私自身の日々などを書いています。ベールに包まれた歯科医師国家試験の現状についても追求。

私は約20年前に右上歯科治療の失敗で歯性上顎洞炎(蓄膿症)になりました。耳鼻科ではマクロライド系抗菌剤を長期少量服用するよう指導され、数ヶ月続けていましたが効果はありません。


そこで経過観察を続けていました。寒冷刺激では特に悪化し、鼻閉と鼻汁、そして後鼻漏(口から鼻が出る)で悩まされました。さらに顔面痛、頭重感が出現し苦しみ続けたのです。


しかしそれだけでは終わりません。5年くらい前から耳閉感が出てきました。常にトンネルの中に居るような感覚で、唾液を飲みこんでも症状は改善されません。耳鼻科医は耳管開口部に鼻汁が落ちているからその刺激で炎症症状が出ている、と説明のもと耳管通気法で耳抜きをします。


この処置は苦しいだけでなく、症状は悪化するのみでした。漢方薬を試すと面白い程に改善するのですが、やめると悪化します。そのうち漢方薬の副作用と思われる症状も出てきたため服用を中止しました。


耳管狭窄の辛さは相当です。夜も寝られない事もありました。トンネルを通る事もできません。当時月1回新幹線で東京まで行ってましたが、トンネルではデッキで立っていないと頭が割れそうな位の症状が出てきます。


耳管狭窄症では恐ろしい疾患が隠れている場合もあります。しかし私の場合は単なる炎症でした。後鼻漏は上咽頭(のどちんこの上。鼻腔の裏側)を刺激していました。同部には耳管という管が通っています。蓄膿症の随伴症状として耳閉感という症状が出てきたのです。


苦しくて苦しくて日常生活での制約も色々ありました。食事中の耳が詰まると食事どころではありません。仕事中もしかりです。ヒトとの会話にも困りました。さらに悲しかったのは、同じ症状のヒトは少ないので苦しみは誰にもわかってもらえません。時にヒトを避けていると誤解され事もありました。


花粉症の時期も苦痛でした。アレルギー症状とは比較にならないくらい長期にわたって苦しむ疾患ですから、対症療法で症状を消退させられるヒトをうらやましくも思いました。耳鼻科の待合室では私よりも症状の軽いアレルギー疾患のヒトが多くなるからです。



何の処置も効果がなかった蓄膿症由来、いや歯科治療失敗が原因による耳管狭窄症(上咽頭炎)だったのですが、糖質制限で随分と症状が改善されました。そして今、安心してトンネルも通れます。新幹線に乗っても耳の症状も出てきません。車内でビールを楽しむくらいです。


私が糖質制限を夢の健康法と考える理由がここにあります。現在も蓄膿症は完治していません。しかし細菌の活動性は低下しているようで、鼻閉も顔面症状もありません。後鼻漏だけです。何より耳管狭窄症がほぼ治癒した事には本当に感謝しています。


ネットでの情報もほとんど無い耳管狭窄症ですが、闘病中の方の参考になれば、と思い書いてみました。