愛想無しガール+ひねくれボーイ xxxI thought nothing and he neglect xxx -21ページ目

愛想無しガール+ひねくれボーイ xxxI thought nothing and he neglect xxx

みっじかーい小説やらポエムやらネコ噺を並べてます。
コンセプト、思いつき。
虚構と事実のあいだを行ったり来たりしてる話が殆んど。
苦笑いの練習にでもご活用ください。楽しんでもらえたら、棚ぼたです。

 ダチの買い物に付き合っていたけど、あまりに時間がかかるから、店の外に出た。街路樹の前に座れそうなポールがあったから軽く腰掛けた。
 近くにいた女子大生の会話が聞こえてきた。雑誌を見てるようだ。
「なんかで読んだんだけど、黒のニット帽被ってんのって人とあんま関わりたくないっていう表れらしいよ」
「ふ~ん強盗する人とかってよく被ってんもんね。近寄るな的な、威嚇してんだね。あれ、そういう理由だ!?」
「それに関しては、ちょっと違うと思うけど」
 最近は、季節関係なく夏でも冬のアイテムを取り入れる。ニット帽もそのひとつ。今の時期ぐらいから取り入れるのが通常だけど、あいつも夏から被ってたなぁと店内に目をやった。
 まだ試着してるらしい。もう何回試してんだろうか。
「あっ」
 あいつ、しかも黒だ。そういえば、黒被ってた。
 誰が人と関わりたくないだ。あいつ見てみろよ。超~試着してるだろ?あれ、重度の浮気者の表れだから。人と関わんなきゃ交われないでしょうよ。不覚にも心の声が早口になっていた。
 矛盾を着こなそうとしてるダチを見つめていたら、ため息が出た。その“カワイイ”は誰に見せるために選んでるのか。本命にも浮気相手にもなれない、ダチの俺は開き直ってジュースを買いに行った。急ぎ足で戻ってはきたけど、まだ店内にダチはいた。
 これからはあいつと会う日は黒のニット帽をしてこようか。そして、できるならあいつから大事なモノを盗んでやりたい。
 これも矛盾だな。
 日向ぼっこをしながらゆっくり待つことにした。