▲写真上 ジュラシックパーク [上・下]
▲写真下 ロストワールド —— ジュラシックパーク [上・下]
マイケル・クライトン著/酒井昭伸訳/早川書房1995年
1991年に発行されたマイケル・クライトンのジュラシック・パークを読んだ時は、SF小説のエンターテインメントを十分堪能できて、その時の感動を今でもはっきりと記憶しておるのです。もともと懐疑的な性格なのでSFと言えども、許せるSFと、いくらSFでもアリエネーって叫んでしまう酷いのもあるわけです。それだけに、最初のショックは大きかった。
それから4年後にジュラシックパーク2として「ロストワールド」がでました。内容としては、前作と比べてパワーダウンは否めないのですが、イアン・マルカム博士の毒舌が、とても印象的に残っています。今でも時々、彼の言葉が頭の中をよぎるけれど、正確に思い出せないのです。だから、メモがわりに、ちょいと長いけど引用します。
●イアン・マルカムの言葉
ほんとはかなり長いのですが、抜粋します。
「 (前略) ただし個人的には、サイバースペースはヒトという種の終焉を意味すると思う」
「終焉?なぜ?」
「それは革新の終わりを意味するからだ。全世界を電子ネットでまとめあげようとする考えは、精神の大量絶滅にほかならない。どんな生物学者も知っていることだが、もっとも進化の速い集団は、外界から孤立した小集団だ。1000羽の鳥を離れ小島に閉じ込めれば、急速な進化が起こる。逆に一万羽の鳥を大陸に放せば、進化の速度は落ちる。(後略)」
ジュラシックパーク2[下]p174
1995年頃、日本のインターネット環境はマダマダでした。回線速度も64とか128とかですもの。すでに作者のマイケル・クライトンは、インターネットが全地球的に拡大すると、あらゆる事象がフラット化し、革新の終焉を迎えるとまで指摘していた。この言葉がやけにリアルに体感できるようになった、今日この頃。
今日は、ここまで。