「白樺派」愛子の兄が作家の有島武郎、もうひとりの弟とんに作家・里見弾がいる。武郎の長男・行光はのちの俳優・森雅之だ。三笠ホテルは有島兄弟が属する「白樺派」文化人のサロンにもなっていた。明治砧年創刊の雑誌『白樺』を主に活動した「白樺派」には、武者小路実篤、志賀直哉、柳宗悦、郡虎彦、細川護立なども名を連ねた。良家の子弟が多く、西洋の知識が豊富だった彼らは、近代的で自由な生活を送りながら作品を生み出していった。中でも有島武郎は売れっ子だった。