そぉれの事務所は1階にあります。
ドアを開けると
すぐに
グループホームそぉれの廊下です。
廊下のすぐ奥が
入居者さまが集まるリビングです。
そぉれ入居10数年にもなる入居者さまが
時折ノックして入ってこられます。
「家帰るんやけど連れてってくれるか」
「わかりました。帰る準備しといてください。一緒に帰りましょう」と
教科書とおりの答えをしていましたが、
納得されるどころが、不機嫌な様子でリビングへ戻られました。
そんなやり取りの日が続いた
ある日
「家帰るんやけど連れてってくれるか」
少し答えを変えてみました。
「そんなん言わんと、ここへおって下さいよ」
すると
「そんなん言うてくれるのは嬉しいけど、用事もあるしなぁ」
ちょっと笑顔でリビングへ戻られました。
その日から
ノックがありドアを開けるや否や
「ここへおってくださいね」と言うと
「先、言いよる」
と笑顔で帰っていかれます。
日の浅い入居者さまなら
教科書とおりの答えで納得されるかもしれません。
しかし
信頼関係の出来上がった入居者さまには
「ここへおってくださいね」という一言が
自分の居場所の確認をする言葉なのかもしれませんネ。
居場所って大事です。