今回は「マツダ・ロードスターRF」に試乗しました。
直噴4気筒DOHCエンジンは1500cc、131馬力、トルク15.3で249万~319万円です。
初代にはレンタカーでドライブした経験が有りますが、30年程前の事です。
オープンカーですが、昔は布のホロが有り、雨の時に慌てて苦労して閉じた記憶が有ります。
現在の4代目は、完全自動で金属の屋根の開閉が可能です。約13秒程で開閉可能で、その速さも営業の人は自慢していました。更にガラス製の熱線入りリヤウインドウです。シートヒータやブラインド・スポットも装備可能です。リヤのトランクルームも、二人旅には必要十分です。(ポルシェ911より広い感じです。)
室内も革のシートも選べますが、質感が大幅にアップしています。二人乗りオープンカーですが、タイト過ぎず、天井も圧迫感の無い上手いデザインです。ライトウエィトスポーツカーの雰囲気は、我慢せずに味わえます。

まずは、天井を閉じて試乗開始しました。ボディ剛性の高さに、オープンカーで有る事を忘れます。遮音も素晴らしく、天井の金属などが遮音に貢献しています。ハンドルはクイックで、オートマでしたがエンジン音も調教されていて騒々しく無い範囲でスポーティです。営業の人は、昔のコスモスポーツの音に似てるとの事でした。足回りの硬さは、スポーツカーとしては柔らかいくらいで、段差でも不快な突き上げは有りません。
オープンにワンボタンですると、快晴の空が眩しいでした。エンジン音や風切音は激しく成りますが、風の巻き込みは、殆どありませんでした。高速でも大丈夫です。さすがにボディ剛性は少し落ちますが、しかし不快な程では有りません。500馬力の高級スポーツカーと異なり、ライトウエイトで小さな馬力で人馬一体感を感じるロードスターの発想は確実に進歩していました。私の予想よりも素晴らしい車に成っていました。若者よりも子育ての卒業した方に推薦します。低速で走行しても、スポーツ気分で、気持ちも若返ります。

続いて「デミオ」のガソリン・エンジンとディーゼル・エンジンに試乗しました。
以前にも新型の発表時に試乗していますが、実はマツダはモデルチェンジとうたわずにデミオに毎年改良を加えています。この4月からもレーダーの安全装置を標準化しています。そしてディーゼルエンジンへの改良も何度か実施しています。
ガソリンが1300ccで92馬力、トルク12.3 138万~176万円
ディーゼルが1500ccで105馬力、トルク25 180~204万円
まずはガソリンエンジンですが、エンジンはレッド・ゾーンまで一気に回転数が上がります。ボディ剛性も良く(3代前とは雲泥の差です)、ベンツのABCみたいにフルブレーキ時にノーズ・ダイブしないのが自慢です。エアサスでも無く、この価格帯の車では、立派です。内装の質感も、以前のデミオと比較すると車格が上がったと感じるほど進歩しています。(外車にも負けていません)
ディーゼルは、やはり進歩していました。最初の頃の微振動も感じません!ノイズも改善しています。教えてもらわないと、これがディーゼルとは気付か無いと思います。ディーゼルの欠点の回転数が上がら無いイメージも払拭されています。6000回転まで、一気に回ります。トルクが太いので加速も楽です。

ライバルのスズキの「スイフト」は、高速道路の試乗をしました。
RStの6ATです。1000ccで102馬力、トルク15.3 170万円です。
データー的にはデミオにエンジン性能で劣る様ですが、実は車重が異なります。
デミオのディーゼルは1130kg(ガソリン車は1020kg)に対して、スイフトは930kgです。1トンを切る現代車は珍しいです。(ロードスターは1020kg)
そしてシャーシ性能をアップさせた新型のボディ剛性は進化しており、正にホットハッチです。高速道路でも軽快に走行しました。中間加速も合格です。はっきり言って、ロードスターより軽快です。更にスイフト・スポーツが秋頃に発売されるのが、待ちどうしいところです。ただしスイフトは走りを優先しており、乗り心地や後部座席の材質は、価格の高いデミオには劣りました。
軽快感を取るか、重厚さを取るか、好みの分かれる所です。

同じ車種でも、どんどん変化していますので、是非お気軽に皆様も試乗してみて下さい。