闘病記 78話 -「安心感」
車椅子父ちゃん
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2013年7月
「お疲れ様でーす」
麻酔から目が覚めた僕は、
手術室台の上に寝ていた。
「終わりましたよー」
看護師たちが手術の
後片付けをしていた。
喉の切開の手術は無事に終わり、
声を出せなくなっていた。
2週間後にスピーチカニューレと
いう声を出せる器具に交換するから
それまでは意思の伝達は口パクで
身振り手張りの状態だ。
しばらくは、その状態で
会話をしなければいけない。
手術開始の予定時間は昼の
1時~2時と言われていたのに、
始まったのは午後6時過ぎだった。
前の手術が長引いたらしい。
手術まで待たされる時間が長く、
しかも夜の手術は初めてなので
少し不安な気持ちになっていた。
でも手術室に入ると、前日に
手術の説明などをしに来てくれた
癒し系看護師のみさよちゃんが
いたので安心して手術に挑めた
のが良かった。
さあ、
これからまた 喉にカニューレ
をつけた生活が始まる。
79話 -「感謝、感激」へつづく