” Fishy ”  小説 | パサンジャーKのブログ

パサンジャーKのブログ

ブログの説明を入力します。

著者  金原ひとみ

 

アラフォーというか、40代30代20代の女性3人の物語。それぞれの立場から章が成る小説・・・この前読んだのと同じような。

3人は定期的に会って飲んだり自分の当面の問題を相談しあったりしている。友達?と思ったが読み進めていくうちにどうもそうではないらしいと分かる。前半は女性の強い性欲、そしてそれについていけない男性というような構図。一人は出版社でバリバリ働くキャリアウーマン、でも実生活では旦那の浮気に悩んでいる。一人は内装の設計の仕事を請け負っている、独身に見えるが実は子供がいるらしい。もう一人は今は定職は持っていないが作家(小説の)をしていたことがあり、私生活では不倫中。

後半は妊娠、出産、育児と文学書ではあまり見ない(自分は)事柄が事細かに描かれる。女性目線というより、それは一般女性の代弁者的でもある。

そして一人の目線から、世間・・・というか男性に対する敵がい心を強烈に表す。文学的とはいえ、それは性的で暴力的だ。えっ、これって新潮社?と確かめたらやっぱり違っていた。さすがに新潮社も手が出せなかったんだろう。

・・・と読んできてラストはなんか穏やかになってしまった。あれ?今までのはいったいなんだったんだろう。

酒場で出会ったイケメン、リッチな韓国人と交際2か月くらいで幸せな結婚をするって・・・ありえないだろうに。

 

★★★☆☆