義両親には内緒でスズとは新居で密会を続けていました。

 

ただ、密会がバレてはいけないので、限られた時間しか家の中には入れてあげられません。

暗くなってから呼び入れ、2~3時間です。

 

 

そんな、ある日の朝、義父から電話が。

義父「あー、おれ。猫が鳴きながら家の周りをまわっているぞ」

 

電話を切り、慌てて外に出て家の周りをまわってみると、スズが家の裏で倒れていますアセアセ

直ぐに抱き上げ、玄関先に。

元夫も義父も外に出てきていました。

 

「スズ、スズ」と声を掛けながら抱きしめましたが、消え入るような声で鳴き、息を引き取りました。

 

義父「早い時間から何周も家の周りをまわってたぞ」

 

最後の力を振り絞り、私を鳴きながら探していてくれたのかと思うと切なくなりました。

ただ、最期に立ち会えたこと。

私が来るまで頑張ってくれたスズに感謝の気持ちでいっぱいです。

 

短い間だったけど、スズと過ごせた日々は私にとって、とても充実した時間でした。

私の夢を叶えてくれたスズ、懐いて甘えてくれたスズ、大好きでした。

スズにとっても、幸せな時間であったと思いたいです。

 

 

ムトウ家には、犬も一匹いました。

ワンちゃんは義実家の側面の狭い土地に繋がれていて、散歩に連れて行ってもらっている様子はありませんでした。

御飯を持っていくと、飛び掛かってきて噛まれそうになるので、撫でてあげることもできません。

近づくことすらできません。

 

 

ムトウ家は動物を飼っても可愛がってあげることもなければ、餌をあげるだけの最低限の世話しかしない家でした。

 

猫のショウちゃんもワンちゃんも、人との生活の楽しさを教えてあげられなかったことが悔やまれますえーん

 

 

ただ、この後のムトウ家での生活は、度々猫ちゃんに助けられます。

スズが常に私を守ってくれているようですキラキラ