メキシコ湾に面した、アメリカフロリダ州アパラチコーラは人口2,300人の小さな港町だ。
観光と漁業が主要産業のこの町の特産品は、フロリダ産の9割がこの地でとれるというカキだ。
ところが、今年はカキの漁獲量が激減している。仕入れ価格は4割も上昇した。
ここ数年、カキの漁獲量は減り続け、500人いたカキ漁師は200人に減った。
元漁師のシャノン・ハーツフィールドさんは、カキが激減した原因を調査している。
ハーツフィールドさんによると、川の水位が目に見えてさがっているという。
上流からの水の供給量が減ったことで、必要な栄養分が下流まで流れてこなくなったことが
カキの激減につながっているのではないかと考えられている。
では川の上流にはいったい何があるのか。
フロリダ州の来たにはジョージア州が位置しており、大きなダムがある。
ジョージア州では衛星写真ではっきり分かるほど大きな円形の農地が増えており、
円状に水をまく大規模な灌漑施設で大量に水が消費されている。
4,000haを超える農地を耕す大規模農家のハードさんは、この大規模灌漑施設がジョージア州の農業を支えていると話す。
ハードさんは限られた資源である水の使用量を節約するために、コンピューターでの管理システムを導入し、
水の使用を1割減らすことに成功した。
ただ、人口の増大にともなって、2050年には灌漑の水使用量が約15%増加するという予測もある。
ジョージア州では生活用水や工業用水も増える一方で、フロリダ州では10月に水の供給を求めて連邦最高裁にジョージア州を提訴した。
水をめぐる戦いは、今後世界中でおきる、と専門家は指摘する。
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