特集 減反廃止へ 迫られる農業改革【11/7 WBS】 | wbswatcher

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TPP、高齢化、補助金の見直しなど環境の激変をうけて、ニッポンの農業は転換期を迎えている。

戦後、政府はコメ価格の下落を防ぐための生産調整として1970年に減反政策を開始した。

国は10a(1,000平方メートル)あたり1万5000円の補助金を支給してきた。

20haの農地でコメを作っている見目さんの例でいうと、年間330万円ほどの補助金を受けている計算になる。

これほどの農地を耕すとなると、コンバインのような高額な農機がどうしても必要になるが、

補助金なしでは正直厳しい、と見目さんは語る。



国は、このほど減反を5年後をめどに廃止、補助金は段階的にやめる方針を示した。

農林水産省で事務次官をつとめた高木氏は「これまでの減反政策は間違いであった。リスクをとらない国が関与することで、

農業経営にとって一番大事な自主的な経営判断を奪った。」と語る。

実際、日本の農業は保護することで弱体化してきた。

耕作放棄地は滋賀県の面積に匹敵する40万haにものぼり、農家の平均年齢は66歳となった。

これから、創意・工夫で自由に経営展開できる方向にもっていかなくてはならない。

このタイミングで安倍政権が農業改革に乗り出すのは、大規模化を進めて競争力をつけたい考えがあるからだ。 




今月2日、政府の規制改革会議のメンバーが千葉県柏市のコメ専業農家を視察に訪れた。

マイクロバスで向かった先は、11月だというのに黄金色の稲穂が垂れる田んぼだ。

専業農家の染谷さんは、農業機器を効率よく使うために、収穫時期が違う5品種のコメを栽培している。

10年前にゴルフ場開発がとん挫した荒地を開墾し、いまでは130haもの広大な農地を耕している。

大規模化でコストを抑えることに成功した。

規制改革会議では減反廃止で大規模農家を増やし、競争力をアップさせたい狙いがある。

規制改革会議の民間委員をつとめるニチレイの浦野氏は、次のように語る。

「兼業農家では生産性アップに限界がある。いかに兼業農家に緩やかに農業から退出していただくかが課題。」




大規模専業化はすすめている取り組みを紹介しよう。

新潟県大潟村にある、大潟村あきたこまち生産者協会では120のコメ農家と契約し全国に販売している。

コメ農家からスタートした涌井社長は「農業ははじめから生産・加工・販売がセットだと思っている。」と話す。

コメの販売だけでなく、米粉をつかった麺の加工や、きりたんぽの製造販売など”第6次産業化”を進めている。

現在、従業員は130人に、コメを購入する個人会員は6万人に達した。

涌井社長は「減反廃止は遅すぎた。本当なら、TPP交渉が始まるまえに減反を廃止してどんどん米を生産して

輸出していくという流れをつくっておくべきだった。当たり前のことが今ようやくできるようになった。

農業維新を東北からはじめたい」、と強く意気込みを語った。

11日には農家5社と「東日本コメ産業生産者連合会」を設立する。

効率のよい農機リースや大規模化をすすめ、自由なコメ作りを全国へ普及させる狙いだ。

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